2023年のアマチュア無線界を展望 一般社団法人日本アマチュア無線連盟 髙尾義則会長インタビュー

 ――2022年のJARL活動を具体的に振り返りいただきつつ、今年の抱負をお聞かせください 髙尾「昨年6月に、引き続き4期目の当連盟の会長職を拝命いたしました。2016年の就任以来、会員皆さまファーストを念頭に会員サービスの向上、次世代の育成、会員数の増加に向けての取り組みを行い会員皆さま主役の組織運営に努めて参りました。引き続き責任ある運営はもとより、会員皆さまの満足向上に積極的に取り組んで参ります。 アマチュア無線局数は残念ながら減少が続いておりますが、昨年はJARLの会員数が2021年から2年連続で増加という喜ばしい結果となりました。これまで会員の増強と組織基盤の強化を図るべく、会員拡充の取組みとして、各種の会員サービスの充実や、アマチュア無線機器販売店と無線機器メーカーとの協力によるキャッシュバックキャンペーンなどのキャンペーンを継続して行いました。 また、歴史ある日本最大のアマチュア無線イベント『ハムフェア』を3年ぶりに、新型コロナウイルス感染症の感染防止等に最大限努めて、多くの皆様方を会場である東京ビッグサイトにお迎えし開催することができました。 さらに、アマチュア無線界にとって重要な青少年やニューカマー育成の積極的な取り組みとして、アマチュア無線技士の免許は取得したものの交信経験や交信の仕方がわからない次世代を担う方々にアマチュア無線の楽しさを知っていただく『ニューカマーセミナー』を開講し大変ご好評いただきました。 2023年度は入会者や現会員、青少年に向けたこれらのキャンペーンを企画継続し、さらに関係団体・企業などとの連携をさらに深め、会員の満足度を高めながら、組織の活性化と会員拡充のための施策を行い、27年ぶりに転じた会員数の増加傾向をより確かなものとし強固な基盤を築いて参りたいと考えております」(全文は2月24日付けに掲載)