他社回線にau Starlink Direct提供 KDDI

 KDDIと沖縄セルラーは、これまで自社ユーザー限定としていた衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」について、2025年5月7日からUQmobileとpovo、および他社回線の利用者に対しても提供を開始すると発表した。au以外のユーザーにも使えるように専用SIMを開発したもので、併せて、auスマートフォン向けデータ使用量無制限の新料金プランとして、au Starlink Directをセットにした「auバリューリンクプラン」と「auマネ活バリューリンクプラン」を6月3日から提供開始すると発表した。
 「au Starlink Direct」は、SpaceXの低軌道衛星ブロードバンド「Starlink」を活用したサービスで、既存のau周波数でスマートフォンが直接通信対応のStarlink衛星とつながり、空が見える状況であれば圏外エリアでも通信できる。4月10日からサービスを開始し、普段利用している通信事業者がつながらない場合でも、テキストメッセージのやり取りや現在地の位置情報共有などが可能となる。
 専用SIMは月額1650円(税込み)で、月間1GBまでのau 4G LTEエリアで利用可能なデータ通信もついてくる。UQ mobile(トクトクプラン2/コミコミプランバリュー)は月額550円。6月30日までに加入した場合、6カ月無料で利用できる。
 利用可能サービスは、テキストメッセージの送受信(SMS/RCS/iMessage)、現在地の位置情報共有、Android スマートフォンでのGeminiによる調べもの等、緊急地震速報/津波警報/国民保護情報(Jアラート)受信等。エリアは日本全土(47都道府県および領海)で、対応機種は、Google Pixel 9シリーズ、iPhone 16シリーズ、iPhone 15シリーズ、iPhone 14シリーズ(2025年5月7日時点で18機種)となっている。
 新料金プランは、データ通信が使い放題であることに加え、au Starlink Directと、混雑時でもより快適に通信可能な「au 5G Fast Lane(ファストレーン)」、海外でのデータ通信が使い放題になる「au海外放題」(1カ月あたり15日分まで)がセットになったフラッグシッププランとしている。
(全文は5月12日付紙面に掲載)

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kobayashi
主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。