
工業会 日本万引防止システム協会が「第24回 令和7年度通常総会」
工業会 日本万引防止システム協会(JEAS、稲本義範会長)は、6月6日に「第24回 令和7年度通常総会」を主婦会館プラザエフ(東京都千代田区)で開催した。
第1部総会は9階スズランで行われ、会長挨拶、議長選出と続き▽第1号議案:令和6年度事業報告、収支決算の件▽第2号議案:令和7年度職業専門委員の選出▽第3号議案:令和7年度組織・人事の件▽第4号議案:令和7年度事業計画、収支予算の件のすべての議案が可決された。
第1号議案「令和6年度事業報告」での事業概要は次の通り。
みなさまのお蔭を持ちまして6月3日で設立24年目を迎えました。JEASは平成30年には経済産業省よりEASと防犯カメラ分野の工業会認定を受け、令和2年9月に個人情報保護委員会認定の認定個人情報保護団体となり、万引防止システム関連に従事するあらゆる企業が参画する産業団体に成長しております。
さて、最近の犯罪の状況ですが、令和4年には20年連続で減少してきた全国の刑法犯認知件数が増加に転じております。令和5年に続き令和6年度はさらに悪化し、特に青少年(触法少年含む)検挙・補導数令和4年対比36%も増加しています。盗品の換金先のなんと55%がネットオークションとフリマサービスとなっており、結果的にオンラインマーケットプレイスが泥棒市場と化している感があります。
万引の特性としては、高齢者の常習万引、セルフレジ不正の顕在化、組織的万引で高額被害事案が増加するなど、万引犯罪の複雑化、国際化、悪質化がますます目立ってきています。
①その対策に向けて、7月に第8回JEAS検定講習会を開催しました。進化する顔認証システムの安全利用のための第5回推奨顔認証システム検定を9月に実施し、第4回科学保安検定講習会を11月に開催しました。
②安全対策については、5月の公安調査庁の講師に『最新版 サイバー情勢を学ぶセミナー』実施しました。11月にJEASデータガバナンス タスクフォース合宿を行い、AI(画像と文字)をご理解いただくためのデータガバナンス、ガイドライン・告知とチェックリスト・熱海小嵐宣言を作成しました。6月に「JEAS個人情報保護指針第4版徹底理解オンラインセミナー」を開催。7月JEAS個人情報保護指針第4版発出。3月4日セキュリティショー2025のJEAS特別セミナー「AI(映像等)にデータガバナンスを織りこむ重要性」を開催し、多くの皆様に参加いただきました。
③国土交通省等のご指導をいただきながら4月に『交通機関と関連店舗の保安強化プロジェクト』を発足させました。7月に約640名のチェーンストア幹部が参加されているペガサス政策セミナーでJEASの活動をご説明しました。8月に開催された第1回ファミリーセミナー「電波ってすごい ゲルマニウムラジオ手作りセミナー」には18名の子供達とその保護者が参加されました。
今後も、社会からの要請や会員各位の希望をよくよく確認し、安全・安心ために向けた、つながりの輪を地域や世代を超えて構築して参ります。
全文は6月18日(水)付け4面に掲載
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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