
作業スペース管理課題をMESで解決 国際電気、スペーシングマネジメントの提供開始
国際電気(東京都港区、佐久間嘉一郎社長)は、現場データを収集・蓄積・分析して、現場の最前線で働くフロントレインワーカーの現場管理者をDXで支援するスマートファクトリー向けSaaS型ソリューション「GEMBA TOTAL MANAGEMENTシリーズ」の新たなラインナップとして、製造現場の作業スペース管理に特化した「スペーシングマネジメント(スペマネ)」の提供を開始した。
日本の製造業は、少子高齢化による人材不足や熟練者の退職による技能継承断絶の二重課題に直面。こうした社会課題を踏まえ、同社は無線通信・センシング・AI技術の統合的活用により、現場の動きをデータで捉え生産システムと連携することで、現場の判断支援・ムダ・ムラ・ムリ排除を段階的に実現するソリューションを展開し、生産プロセスの効率・最適化によるスマートファクトリー構築を支援し社会貢献することにした。
現場管理者は、現場の人やモノなどの動きからその状態を適切に捉え、迅速に判断する必要がある。その中で盲点となりがちなのが工場内の作業スペースの動き。作業スペースの管理は現場作業を円滑に進めるための重要な課題。その動きを唯一把握する特定の担当者の判断に大きく依存しており、作業スペースの管理に適切なツールがなく、管理者の属人的な判断に頼っている、などの声が多く寄せられている。こうした課題解決を背景に「スペマネ」を開発した。
「スペマネ」では、①顧客システムと連携して案件工程情報を取得し、従来の人手による転記ミス等を防止②スペース配置をシミュレーションして提案。特定の管理者以外でも、スペース管理業務に従事できるための一歩として活用可能③将来のスペース占有状況をカレンダーから日付を選択するだけで瞬時に把握可能。飛び込み案件やフォーキャスト案件のペース確保可否の判断迅速化で受注機会損失を回避④スペース状況・案件状況を統合的に把握でき、関係者との情報共有を効率化、等が実現できる。
今後、顧客ニーズに合わせて同社の無線通信・センシング・AI技術を生かし、順次拡張してより便利に使えるサービスに進化させる考えで、現場管理者をDXで支援するため、人やモノ、スペース以外の現場の動きを捉える新たなサービスを開発中である。