
富士通Japan、東京都港区で体力測定実証
富士通Japanは、東京都港区が取り組む「令和7年度みなと新技術チャレンジ提案制度」に「AI体力測定による介護予防事業の業務効率化」を提案し採択され、2025年10月から2026年3月まで港区にて実証実験を行っている。
この実証実験では、富士通Japanの「Fujitsuウェルネス運動支援サービス」を活用し、港区が実施している体力測定のうち、握力測定を除いた7項目(長座体前屈、開眼片脚立ち、タイムアップアンドゴーテスト、5㍍歩行テスト、椅子立ち上がりテスト(秒/5回)、タンデム歩行、ファンクショナルリーチテスト)においてAIによる体力測定および解析への対応を目指す。
「ウェルネス運動支援サービス」は介護現場における運動機能の測定とその評価において、富士通Japanが開発したAI画像解析技術を活用し、動画撮影による測定を支援するサービス。
従来、体力測定は職員が参加者一人ずつ測定しているが、「ウェルネス運動支援サービス」を活用することで、多人数同時測定が可能なため職員の業務効率化に貢献する。また、マーカーやセンサーなど不要で参加者は何もつけず手軽に撮影可能で、AIの活用を通じて介護予防プログラムへの参加を促し、地域住民の健康意識向上に貢献する。なお、現状「ウェルネス運動支援サービス」は、実証実験の対象となる体力測定7項目のうち厚生労働省が推奨する4項目(開眼片脚立ち、タイムアップアンドゴーテスト、5m歩行テスト、椅子立ち上がりテスト(秒/5回)の測定に対応している。
今後、富士通Japanは、同実証をもとに港区様の体力測定の業務効率化に向けた新たな運用構築の支援と、「ウェルネス運動支援サービス」の機能拡充を通じて、地域社会のウェルネス向上に貢献する。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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