
日立、現場の技能伝承や作業効率化をめざすAI基盤技術の研究開発プロジェクトに参画
日立製作所は、科学技術振興機構(JST)の経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)の研究開発課題「ノウハウの効果的な伝承につながる人作業伝達等の研究デジタル基盤技術」において、この度、国立大学法人東京大学を代表機関とする研究開発プロジェクト『BioSkillDX : ライフサイエンス実験作業の暗黙知獲得と作業支援』に共同研究機関として参画する。本プロジェクトでは、ライフサイエンス分野の実験現場で求められる高度な技能やノウハウ、コツなどの暗黙知をAIで可視化・データ化し、誰もが高精度な実験を再現できる新たな作業支援基盤の開発に取り組む。具体的には、細胞培養実験をはじめとするバイオ実験における手技のデータを蓄積し、熟練者の経験や勘に基づくノウハウやコツなどの暗黙知をAIが解析・抽出することで、非熟練者でも迷わず実験を進められる個別最適なフィードバックや実験プロトコルを提示できる仕組みの実現をめざす。これらの実現により、実験の再現性向上や人材育成の効率化、研究開発のスピードアップに貢献する。日立は、ライフサイエンス分野の知の循環とイノベーション創出の加速により、誰もが安心して健康に暮らせる持続可能で豊かな社会の実現をめざす。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。