東芝など、豊橋浄水場再整備等事業落札者に選定
東芝は、インフロニア・ホールディングスを代表とする民間企業グループの一員として、愛知県が進めている「豊橋浄水場再整備等事業」に係る公募手続において、2025年11月7日に落札者として選定されたと発表した。
本事業は、1967年に供用を開始した豊橋浄水場の老朽化・耐震性の課題に対応するため、施設の再整備を行うもの。豊橋浄水場は、東三河地域の豊橋市、豊川市、新城市に対し、1日約8万立方メートルの水を供給する基幹施設として地域の暮らしを支えてきたが、供用開始から半世紀以上が経過し、主要施設の更新が急務となっている。
愛知県は、将来を見据えた持続可能な水道事業の実現に向けて、民間事業者のノウハウと創意工夫を最大限に活用するため、施設整備については事業者が自らの提案に基づき再整備を行い、完了後に県へ所有権を移転するBT(Build Transfer)方式を採用している。さらに、再整備後の施設運営・維持管理については、公共施設等運営事業(コンセッション方式)により実施することとしている。これら二つの方式を一体的に導入する「BT+コンセッション」方式は、水道事業において全国初の取り組みであり、先進性の高いプロジェクトだ。
本事業において、東芝は民間企業グループの構成員を担い、主に電気設備の設計・製作・建設工事に関する業務を担当する。東芝がこれまで50年以上培ってきた上下水道プラントにおけるノウハウを最大限活用し、安全性・信頼性の高い電気設備を提供する。
また、東芝が強みとする「中央監視設備の監視データを有効活用したポンプ性能診断」、「運転監視の負担を軽減する様々な運転支援ソリューション」などの先進デジタル技術を採用し、安定供給の確保、維持管理効率化、そして持続可能性の向上に貢献する。
事業運営においても、構成企業の一員として効率的な事業運営に貢献する。
写真は 豊橋浄水場の完成予想図
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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