花岡無線電機、トダタダシさんとトークショー

 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA、漆間啓代表理事/会長)主催のメディア&エンターテインメント産業分野における日本最大級の総合イベント「Inter BEE 2025」(インタービー 2025)が11月19日に開幕した。
 花岡無線電機は、1925年に創業し、今年、創業100周年を迎えた。創業以来、放送業界のリーディングカンパニーとして、大正・昭和・平成と変わりゆく時代を背景に生き抜き、100年に渡って成長を続けてきた。創業100周年を迎え新たなステージに踏み出した。
 花岡無線電機は、「Inter BEE 2025」に出展し、「Dante」機器と「ST2110」機器を相互で音声信号の入出力が可能な新製品『Dante―ST2110変換BOX』などを出展している。
 同器は、前面パネルで入力64ch分のバーメーターを表示し、スイッチでDanteとST2110―30の切り替えが行える。さらに音声を選択しモニターすることができる。Dante・ST2110―30どちらもPrimary・Secondaryの2系統を用意している。EIA1Uハーフサイズのコンパクトな設計。2台連結及びラックマウント金具を使用することでラック実装も可能だ。前面のメーターが振れて監視モニターとしても使える。チャンネルを選んでモニタリングもできる。またDanteカードにカスタマイズすることで、Dante2系統が接続でき、既設のDanteの回線との切り分けもできるようになる。
 同社ブース内では、今年も11月19日、20日、21日の3日間、特設スタジオを設置。午後12時から午後1時までトークショーを開催している。今年7月に開催した花岡無線電機100周年記念イベント「Sound Letter 2025」に出演した、シンガーソングライターのトダタダシさんを迎えて、花岡克己代表とのトークショーを開催している。
 「Sound Letter 2025」は7月5日にKT Zepp Yokohama(神奈川県)で開かれた。NHK連続テレビ小説『ばけばけ』の主題歌に選出されたハンバート ハンバートも出演した。
 19日のトークショーの模様を紹介すると、花岡氏は「私どもはカスタマイズに強いので、お客様からこういうものが欲しいけど作れるかな―というご意見をいただいて製品を作っています」と話すと、トダさんは「言われた通り作っているんだ。すばらしい技術者がいるんだ」と感心していた。
 「Sound Letter 2025」を振り返って花岡氏は「実際に仲の良いアーティストさんにお声掛けしました。みんなで楽しんでもらえたらいいなと思いました」と話すと、トダさんは「何から何まで配慮が行き届いていて、演者も気持ちよくできました。お客様にもほんとうに楽しんでもらえたと思います。今、振り返るとハンバート ハンバートさんともご挨拶できましたし」と話した。

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。