IIJ、ベルリンからのライブ配信

 メディア&エンターテインメント産業分野における日本最大級の総合イベント「Inter BEE 2025」(インタービー 2025)が11月19日から21日まで幕張メッセ(千葉市)で開催された。主催は一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)。
 IIJは、次の最新ソリューションをデモを交えて紹介した。
 ▽クラウドによるワークフロー最適化▽MoIPに対応した統合監視・セキュリティ対策▽多様な場所からの映像伝送方法▽視聴者にコンテンツを届けるブロードバンド伝送や配信の仕組み。
 『長距離拠点間映像伝送』では拠点間映像伝送デモ、メディアワークフローを展示紹介した。IIJは、国内外の主要拠点を専用バックボーンで結び、放送用途にも対応可能な高品質な映像伝送を実現している。さらにクラウドプラットフォーム「IIJ GIO」を活用することで構築するメディアワークフローを紹介した。
 同社はベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を展開している。この実績もあってデモでは、ベルリンからのライブ配信を見せた。
 「ここでの技術は『シームレススイッチング』です。ベルリンからIIJ EU拠点にSRTで送られた映像を、ユーラシア大陸方面とアメリカ方面へ伝送します。ベルリンから受け取ったストリームを『SRTグループモード』で2本のストリームをEU拠点から送出。ユーラシア大陸側、アメリカ方面とともにIIJバックボーンを通り(アメリカ方面はIIJアメリカ拠点を経由)日本のIIJ拠点へ送られます。受け取った2本のストリームをヒットレスで合成します。日本拠点で受信時に保管することで、シームレススィッチングを実現します」(IIJ)。

この記事を書いた記者

アバター
田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。