NEC、次世代の緊急通報指令室における支援技術を開発
NECは、消防・救急などの緊急通報を受ける指令室業務を高度化する、次世代の緊急通報指令室における支援技術を開発したと発表した。本技術は、独自のAgentic AIを核とし、複雑な通話内容からでも状況を正確に把握するだけでなく、次にとるべき行動を提案し、必要な行動決定までの一連の業務を支援する。経験と知識が求められるオペレーター業務の負担を大幅に軽減し、熟練オペレーターと育成リソースの不足という課題解消にも貢献する。
また、利用目的に応じてAgentic AIの選択やチューニングが可能であるため、企業のお客様窓口であるコンタクトセンターなど、様々なユースケースへの適用が可能だ。
本技術は、NECとNECのグループ会社である NEC Laboratories Europe(NEC欧州研究所)、NEC Software Solutions UKの連携により開発されたもので、マルチ言語に対応し、適応性が高くグローバルなカスタマイズが可能だ。これにより、2026年度中に、様々な国や地域で迅速かつ的確な市民・顧客対応の実現への貢献を目指す。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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