富士通、『デジタルフェイク対策テクノロジー』

 富士通は、12月2日にFujitsu Technology Park(川崎市)で、同社の事業を牽引するAIを中核とするテクノロジー開発の最新成果について、説明する「Fujitsu Technology Update」を開催した。
 『デジタルフェイク対策テクノロジー』は、AI技術を用いた詐欺が現実の脅威になっている中、富士通の独自技術が、顔・画像・文書の偽造をまとめて検知する。人間には見抜けないデジタルフェイクから、企業の資産と信頼を守る。
 ここでの課題は『意図的に拡散されたフェイクニュースや誤情報は、社会的・経済的損失を与える』こと。 
 富士通は、最先端技術の価値を体験できるアプリ群として▽ディープフェイク検知▽SNSファクトチェック▽文書整合性・エビデンスチェック▽クロスモーダル矛盾検知―を揃えている。
 フェイクを高精度に見抜く技術群で、データに含まれる特徴量や、周辺根拠情報から真偽を分析するマルチモーダルフェイク検知を行う。
 『虚偽内容分析』で根拠情報を元に内容の真偽を分析する。『偽画像分析』は世界最高検知精度は97%。『偽情報特化LLM』でGPT―4o性能超えの「Takane」となっている。
 プライムで推進する「経済安全保障重要技術育成プログラム」にも展開している。

 写真は 『デジタルフェイク対策テクノロジー』のデモ ディスプレイの写真はフェイク

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。