富士通とScaleway、戦略的協業を開始
富士通とScalewayは、欧州において、データ主権を尊重しつつ、サステナブルなAI活用環境の構築に向けた戦略的協業に関する覚書を11月27日に締結したと発表した。Scalewayは、欧州のデータ主権をリードするクラウドサービスプロバイダーであり、同社の有する欧州クラウドインフラにおける知見と当社の先進的なプロセッサ開発における知見を組み合わせることで、欧州においてAIの普及を大規模に支援する手法を探求する。
本協業において、両社は、当社の高性能・高電力効率なArmベースCPU「FUJITSU-MONAKA」基盤とScalewayのクラウドインフラ技術を組み合わせたAI推論処理の共同検証を推進する。従来のGPU中心の構成に加えてCPUという新たな選択肢を提供し、ワークロードに合わせた最適なインフラ環境を実現する。
これにより、欧州市場のお客様はAIワークロードの特性やTCOに応じて最適な基盤を選択できるようになり、増大するAIの電力消費量やサプライチェーンリスクといった社会課題の解決に貢献する。
両社は、本協業を通じて、お客様のビジネス成長とグリーン・トランスフォーメーション(GX)をさらに力強く支援し、欧州におけるデジタル社会の健全な発展に貢献する。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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