NEC、個別化がんワクチンデータを学会で発表

 NECグループは、個別化がんワクチン「NECVAX-NEO1」の第I相臨床試験を実施している。このほど、本剤の安全性と免疫原性が確認されるとともに、固形がん患者に対する臨床におけるPoC (Proof of Concept)が得られたと発表した。
 NECグループでAIによる創薬の臨床開発を手掛けるNEC Bio Therapeutics (NECバイオセラピューティクス)は、固形がんにり患した患者を対象に、経口投与型の個別化がんワクチン「NECVAX-NEO1」と免疫チェックポイント阻害剤(CPI)を併用した第I相バスケット臨床試験を実施している。同社はこのほど、ワクチン投与後の解析結果を、本年12月10日(水)~12日(金)に英国ロンドンで開催されるESMO Immuno-Oncology Congress (ESMO免疫腫瘍学会) 2025でポスター発表している。
 NECグループが開発しているNECVAX-NEO1は、最先端のAIと機械学習技術を用いたバクテリアベースの個別化がんワクチン。本ワクチンは、患者の免疫系を活性化し、患者ごとに異なるがん細胞特有のネオアンチゲンを標的として攻撃するT細胞応答を促すように設計されている。

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。