NEC、CDPから最高評価「Aリスト」企業に7年連続選定

 NECは、国際的な環境格付け機関であるCDPから、気候変動および水管理に関する取り組みと情報開示が高く評価され、気候変動および水セキュリティの2部門で、最高評価「Aリスト」企業に7年連続で選定されたと発表した。
 NECは、「NEC 2030VISION」において「地球と共生して未来を守る」を掲げ、脱炭素をESGの観点での経営優先テーマ「マテリアリティ」の一つに位置づけている。2025中期経営計画のもと、脱炭素社会の実現、地球温暖化への対応、水・食の安全に貢献するソリューションの提供に取り組んでいる。
 また、NECは自社をゼロ番目のクライアントとして最先端のテクノロジーを実践する「クライアントゼロ」の取り組みを進めており、気候変動との複合的な解決が求められる自然資本分野においても、2025年8月に第3版を発行した自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)レポートの作成に、Agentic AIを活用している。
 NECは今後も、ICTを活用して気候変動、水セキュリティ、自然資本などの環境分野における課題解決に貢献する。

※CDP:英国の慈善団体が管理する非政府組織(NGO)であり、投資家、企業、国家、地域、都市が自らの環境影響を管理するためのグローバルな情報開示システムを運営している。2025年は、2万2100社を超える企業がCDPのプラットフォームを通じて情報を開示し、そのうち2万社がスコアを付与された。また、運用資産総額127兆米ドルにのぼる640の機関投資家が、環境へのインパクト、リスク、機会に関するデータの収集をCDPに要請している。

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。