NEC、人の心理状態を予測 先回りでロボット制御
NECは、人の動きと心理状態を予測する独自の「世界モデル(人間系世界モデル)」を活用し、人の不安の程度を定量的に推定した上で、不安を高めないように先回りしてロボットを制御するフィジカルAIを、世界で初めて開発した。
本技術は、ロボットと人の相対的な位置・姿勢から人の進行方向や人の不安の程度をリアルタイムで予測する。これにより、ロボットが人の不安を軽減できるような経路や速度で自律走行することが可能だ。
本技術の導入により、ロボット専用区画が未整備の環境や通路が狭い中小規模の物流倉庫や工場、小売店舗など、これまで心理的ハードルが高かった現場において、人とロボットを分離するレイアウト設計や、あらかじめ固定された走行コースの設計が不要となるため、より柔軟で効率的な運用が実現できる。これにより、ロボット導入が促進され、人手不足の解消と生産性向上に貢献する。NECは、2027年度中に本技術の実用化を目指す。
本技術は、2つの予測モデルを組み合わせて独自に開発した人間系世界モデルを活用している。これにより、ロボットがとある走行制御を実行した場合に将来の人の不安の程度を予測し、人の動きを先回りした最適な走行制御を実現する。その結果、不要な減速や停止を抑えつつ、移動効率を維持しながら、人の不安の程度を最小限に抑える経路や速度での走行が可能だ。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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