東芝子会社、Specteeへ出資へ 気象データで協業
東芝デジタルソリューションズ(神奈川県川崎市、島田太郎取締役社長)は、Spectee(東京都千代田区、村上建治郎代表取締役)と、同社への出資を含む戦略提携契約を締結した。本提携を通じて、東芝デジタルソリューションズとSpecteeはサプライチェーン・レジリエンスおよび気象データサービス領域における協業を一層強化し、企業や社会インフラのレジリエンス向上に貢献する。
近年、自然災害の深刻化や地政学リスクの高まりにより、企業や社会インフラにおいて事後対応に加え、予兆把握や事前対策を含めたレジリエンス強化の重要性が高まっている。特に、サプライチェーン分断リスクや気象リスクへの対応は、製造業をはじめとする多くの業界において経営課題となっている。
東芝デジタルソリューションズは、2023年よりサプライチェーン・レジリエンスおよび気象データサービス領域においてSpecteeとの協業を進めてきた。具体的には、東芝デジタルソリューションズの戦略調達ソリューション「Meister SRM」と、SpecteeのAIリアルタイム危機管理ソリューション「Spectee Pro」を連携したサービスの提供や、降雹予測を用いた雹災アラートの気象サービスにおける協業を行っている。今回東芝デジタルソリューションズはSpecteeとの連携を戦略的パートナーシップとして深化させ、協業体制を強化することで、同領域における事業拡大を目指す。
本提携により、東芝デジタルソリューションズは次の領域を中心にSpecteeとの協業を進める。
災害・危機管理データとサプライチェーン情報の連携
東芝デジタルソリューションズの「SRMソリューション」が提供するコミュニケーション基盤と、Specteeが保有するSNS情報、気象データ、衛星画像などのリアルタイムデータを組み合わせ、災害発生時の影響把握や迅速な意思決定を支援する。
サプライチェーン・レジリエンス領域でのソリューション強化
災害の予兆や事故情報を早期検知し、調達・生産・物流への影響を可視化することで、供給継続の判断や代替策の検討支援を可能にするソリューションの強化を検討する。
気象データを活用した防災・危機管理ソリューションの高度化および海外展開
両社の強みを生かし、国内に加え、海外市場における防災・危機管理ソリューションの展開を検討する。
両社は、本提携を通じて、企業の事業継続計画(BCP)やサプライチェーンマネジメントの高度化を支援するとともに、社会インフラ分野における防災・危機管理の強化に取り組む。
写真は (左から)Spectee 取締役CFO 池田 尚弘氏、Spectee 代表取締役 村上 建治郎氏、 東芝デジタルソリューションズ 取締役常務 月野 浩氏、東芝デジタルソリューションズ ICTソリューション事業部 データ事業推進部 ゼネラルマネジャー 矢崎 貴久氏
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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