富士通、Physical AI技術等をCES 2026に出展

 富士通は、2026年1月6日(火曜日)から1月9日(金曜日)まで米国ネバダ州ラスベガスで開催される、世界最大級のテクノロジーイベントCES2026において、社会課題を起点とする事業モデル「Uvance」から提供する、モビリティをテーマとしたオファリングを展示すると発表した。また、複雑な現実世界を理解したAIであるPhysical AI技術の最新成果も展示する。
 「Uvance」のオファリング展示では、Software Defined Vehicle(SDV)を軸に、データとAIを活用した次世代モビリティへの進化を紹介する。AIによるセキュアで高品質なSDV開発を支援する技術、車両を「動くセンサー」として都市の安心・安全を支えるリアルタイム解析、さらに人や社会の複雑な動きを行動経済学とAIで再現する「ソーシャルデジタルツイン」を活用した渋滞緩和のための交通施策のシミュレーションなど、経済性と安全性の両立に向けた取り組みを展示する。同社ではAWSとモビリティ領域における戦略的協業をグローバルに推進しており、今回新たな取り組みの1つとしてAmazonブースでの共同展示を行う。

 Physical AI技術の展示では、最新成果として空間World Model技術を展示する。同技術は、同社の強みであるコンピュータビジョン技術をベースに、人とロボットの相互作用を予測できる技術であり、空間内の人・ロボット・物体の未来の状態を
予測して、従来では困難であった人とロボットの協調動作、複数ロボット間の最適な協調動作を実現した技術だ。応用例として、同技術を用いて複数のロボットが協調して人の見守りを行うライブデモを実施する。

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。