中国総通局、広島サミットに向けて電波監視現地訓練

 総務省中国総合通信局(和久屋聡局長)は、2月9日に広島市南区のサミット関連施設やその周辺等において、今年5月に広島で開催される先進7ヵ国首脳会議(G7広島サミット)に向けた探査・情報伝達の現地模擬訓練を実施した。同訓練は同サミットでの警察、航空、鉄道無線など重要無線に対する混信や電波妨害の発生に備え、電波監視体制を強化するため、実践的な訓練を行ったもので、中国総合通信局のほか総務省本省、全国の総合通信局等の応援職員が参集し、サミットさながらの雰囲気の中、取り組まれた。 当日は訓練冒頭に中国総合通信局の和久屋局長より訓示が行われた後、サミット本番を想定した探査訓練や電波監視用機器の組み立て訓練、情報伝達の訓練などが幅広く行われた。重要無線通信に対する混信や電波妨害が発生した場合に、迅速な妨害源の特定と妨害の排除を目的としたもので、擬似的に妨害電波を発射し、妨害源の所在を探査した訓練となった。 中国総合通信局では、訓練を通じて課題や改善点を洗い出し、サミットまでの間、継続的に実践訓練を繰り返すなどサミットに向けて準備を加速する構えだ。 なお、同局ではサミット直前に総務省本省と連携し対策本部を設置することとしており、不審電波、電波ジャックなどあらゆる事態への体制整備を進めサミット成功へ貢献したいとしている。