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災害時に役立つラジオ工作と番組生出演体験、総務省信越総合通信局
総務省信越総合通信局(鈴木厚志局長)は、信越情報通信懇談会(会長・中野敬介新潟大学工学部・教授)、新潟県電波適正利用推進員協議会(須田徹雄会長)及び上越ケーブルビジョン株式会社(FMじょうえつ&FMみょうこう(丸田健一代表取締役社長))との共催、上越市及び妙高市教育委員会の後援で、8月2日に新潟県上越市内の上越ケーブルビジョン株式会社(JCV)本社において「親子ラジオ工作教室」を開催、親子6組12名が参加した。
JCVとの新潟県上越地域における親子ラジオ工作教室の開催は、今回で7回目。
この取り組みは、信越総合通信局が信越情報通信懇談会電波利用委員会(委員長・田久修信州大学学術研究院工学系教授)が連携し「防災・減災のための放送」や「災害時に子どもたちにもできること」を考える機会として開催しているもので、被災した人などへの情報伝達手段の一つとして臨時災害放送局を直ちに開局するための体制づくりをするとともに、情報を受け取る側である住民が災害時におけるラジオの重要性に対する認識を高めてもらうことも必要なことから、このような催しを実施した。
親子ラジオ工作教室では、最初に新潟県電波適正利用推進員から、推進員の活動について説明を受け、学習用DVDで電波について学び、JCVから、FMラジオのスタジオや放送設備を紹介するDVDにより災害時にも身近な情報を伝えるラジオ放送について説明を受け、その後ラジオ工作に挑戦した。
子どもたちは、初めての半田ごてによる作業に奮闘し、保護者と新潟県電波適正利用推進員の助力を受けながら、全員がラジオを完成させ、放送を受信することができた。その後、子どもたちが交代でスタジオに入り、放送番組に生出演した。放送本番では、緊張しながらも、パーソナリティの問いかけに対して笑顔で答えていた。スタジオの外で、子どもたちは自作のラジオから流れる友達の声を電波の強弱を確認しながら楽しそうに聞いていた。
参加者からは、防災と電波の説明について「電波について勉強になった」「災害等に備えて、ラジオの役割を学ぶことができた」また、ラジオの工作について「初めてだったけど楽しかった」「最初は難しかったけど、コツを掴んだらうまくできた」などの子どもたちの感想や、「普段TVやタブレットに時間を費やしてしまうことが多いが、ラジオに触れる楽しさを新たに学ぶことができたと思う」「子どもと一緒に工作をして、楽しい時間を過ごすことができた」という保護者の感想、また番組への生出演に関しては、「わくわくした」「緊張して早口になった」「初めてのラジオ番組だったけど、自分の言葉でしゃべることができた」等、素直な感想も聞かれ、子どもと保護者で参加して楽しい時間を過ごした様子がうかがえた。
信越総合通信局では、今年で12年目の取組となるが、ラジオ放送や電波の仕組み、災害時でのラジオの大切さを親子で一緒に考える良い機会となったのではとしている。
なお、11月には、新潟県新潟市秋葉区の「エフエム新津」とケーブルテレビ局「ニューメディア新潟センター」(共同開催)でも、同様に開催する予定。
この記事を書いた記者
- 主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。
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