
900MHz帯を使用する新たな無線利用調査 総務省
総務省では、デジタルMCA陸上移動通信システム及び高度MCA無線通信システムの終了後の空き周波数帯の活用方策の検討に向けて、令和7年10月1日(水)までの間、900MHz帯を使用する新たな無線利用に係る調査等を実施する。
高度MCA無線通信システムとは、国際標準のLTE技術を適用した、共同利用型の業務用無線システム。従来のMCA無線(mcAccess e)の「自営無線システムならではの耐災害性・信頼性」に、「データ通信による多様な業務の実現」と「低コスト・高セキュリティ」といった国際標準技術の特長をプラスした、次世代の業務用無線システム「MCAアドバンス」を指す。リアルタイム映像配信やチャットなど多様なデータ通信が可能となり、平時だけでなく災害時のBCP(事業継続計画)対策としても利用される。
一方で、安価で高機能なIP無線などの普及による競争環境の激化や機器の老朽化等の理由により、令和9年3月末でサービスが終了することから、同省では周波数再編アクションプラン(令和6年度版)でサービス終了後の周波数の活用方策について検討することを示していた。
また、電波を効率的に利用するために、制御局(中継局)を介して複数のユーザーがチャンネルを共同利用するデジタルMCA陸上移動通信システムについても、令和11年5月末をもってサービスを終了することから、928~940MHzの周波数帯域についても、別途検討することとしている。
これらを踏まえ、890~900MHz及び928~945MHzの周波数(他システムとの周波数共用のために必要なガードバンドを含む)を対象に、高度MCA無線通信システムに係る参入希望調査を実施するとともに、併せて3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)技術仕様に準拠した移動通信システムの提案募集及び新たな無線利用に係る具体的なシステムの提案募集を実施する。
本調査等は、デジタルMCA陸上移動通信システム及び高度MCA無線通信システムの終了後の空き周波数帯の活用方策の検討に当たり、その参考とするために実施。回答は任意であり、対応によって実際の申請等の可否及び内容が拘束されるものではない。また、調査等に応じたことをもって、参入又は提案が認められるものでもない。
調査対象者は次の通り。
①高度MCA無線通信システムに係る参入希望調査:「890~900MHz」及び「935~945MHz」の周波数を組み合わせて使用する高度MCA無線通信システムを開設し、又は当該業務を行おうとする者
②3GPP技術仕様に準拠した移動通信システムの提案募集:「890~900MHz」及び「928~945MHz」の周波数(全部又は一部)を組み合わせて使用する3GPP技術仕様に準拠した移動通信システムを開設し、又は当該業務を行おうとする者
③新たな無線利用に係る具体的なシステムの提案募集:「890~900MHz」及び「928~945MHz」の周波数(全部又は一部)を使用する新たな無線利用を計画又は想定している者
同省では、調査結果を踏まえ、必要に応じて外部有識者等の意見を伺い、当該周波数帯におけるデジタルMCA陸上移動通信サービス及び高度MCA無線通信サービス終了後の周波数の活用方策についての検討を実施する。調査結果は後日公表を予定している。
同省移動通信課の担当者は電波タイムズの取材に対し、「700~900帯はプラチナバンドの帯域で使い勝手も良く、特性を踏まえたサービス提案をいただければ」と話していた。
詳細は次のQRコードから確認できる。
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000724.html
この記事を書いた記者
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