進出企業や研究機関の研究成果を紹介 NICTやNTTドコモ等、YRPオープンイノベーションデーでブース展示

 YRPオープンイノベーションデーでは、進出企業や研究機関等が日ごろの研究成果を紹介する展示ブースも設けられた。
 今年は2日間で延べ27の企業や研究機関等による展示ブースが出展されたほか、4日には同時開催として、NTT横須賀研究開発センターの一般公開も同時開催された。このほか市内ダンスチームや神奈川県内の高校生、神奈川県警音楽隊等によるダンスパフォーマンスやコンサート、キッズワークショップやマルシェ・物品販売等も開催された。



 横須賀市産学官交流センターに入居する大学研究室による研究発表もあり、慶應義塾大学の中澤・大越研究室は「AIoT技術を最大限に活用した地域課題解決に向けた取り組みについて」と題して、ごみ収集車に機器を搭載して地域全体の情報を収集・データ化する試みやマンホールから情報を集めてクラウドAIoT化する試みについて紹介していた。
 信州大学の単研究室は3Dスキャンに属性情報等を組み合わせた「6D」スキャンモデルによるデジタルキャンパスモデルの研究事例を紹介。湘南工科大学岡崎研究室は生成AIによる恋愛漫画の評価の取組を紹介していた。
 このほか、進出企業、研究機関がAIやキュリティに関する開発事例等を紹介した。
 NTTドコモはAIエージェントを活用して橋梁診断支援を行うツール等を紹介した。
 楽天モバイルは総務省地域社会DX推進パッケージ事業に採択された、次世代通信に向けたエッジクラウドの高度化技術に関する研究開発等を紹介した。
 GMOサイバーセキュリティは、人工衛星をはじめとした宇宙ミッションでのハッキングやサイバー攻撃に対処するための「SPACE CYBER SECURITY」の取組を紹介していた。
 またNICTは、サイバー攻撃観測システム「NICTER」や、ワイヤレスネットワーク研究センターでのマイクロ波対応電波暗室のデモなどを展示していた。

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kobayashi
主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。