放送文化基金①~「連続テレビ小説 虎に翼」伊藤沙莉

 選考理由は、「日本初の女性弁護士、判事、裁判所長を務めた三淵嘉子をモデルとして史実に基づきながら、多様で精彩に富む人物設定や、ユーモラスな演出により、笑って泣ける高品位のドラマとなった。当時の社会の価値観に対して『はて?』と疑問符を突きつける手法が痛快で秀逸であり、現代社会にも『はて?』と問い直す面が多々あることを示唆してくれる。何より主人公・寅子が魅力的で頼もしく演じられ、多くの人が勇気づけられたのではないだろうか」。
 同作品で演技賞を受賞した伊藤沙莉さんのコメント。「(ステージに上がる前から泣いてしまい)少々取り乱してしまい申し訳ございません。どうしよう、ごめんなさい。自分でもびっくりしました。この作品に関わる方々との出会いだったり、みんなと過ごした時間だったり、そういうことを全てひっくるめての財産でした。ありがとうございました」。