
放送文化基金⑥~濱田 純一理事長「放送と配信の区別は薄まる」
主催者を代表して濱田 純一理事長が挨拶した。「この一年、既存メディア、そしてテレビの存在意義が問われるような場面も相次いでいますが、基金賞には全国の民放、NHK、制作プロダクションなどから例年を上回る282作品の応募・推薦をいただきました。配信作品の応募は9本。昨年ドラマ部門で初めて入賞したのに続き、今年はドラマ部門で1本、さらにエンターテインメント部門で初めて配信作品が入賞しました。放送番組と配信コンテンツを同じ土俵で論じていいのか、そもそも予算や制作体制に大きな差があり、さらに放送コードの有無も違います。ただ、視聴者からすれば放送と配信の区別は薄まってきていますし、制作者のクロスオーバーも一気に進んでいます。
また、51回目の今回から新たに『特別賞』を設けました。メディア環境が大きく変化するなか、放送の未来を切り拓いたり、新たなメディア文化の創出にチャレンジしたりする取り組みを表彰し、その可能性を積極的に応援したいと考えています。
受賞された作品の制作者や個人、グループで受賞された方々に心よりお祝いを申し上げるとともに、審査にあたられた各部門の専門委員と審査委員の皆さまのご尽力に感謝申し上げます」。
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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