
A-PAB 記者発表会 加増理事長「BSデジタル新時代が始まる」 河合優実さんがスペシャルゲストで登場
このほど一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A―PAB)は記者会見を開催した。
冒頭、A―PAB理事長 加増良弘氏が、「BSデジタル放送にとりまして2025年というのは非常に重要な1年になります。2000年12月にBS民放5局が開局いたしまして、NHKも同じ日にBSデジタル放送を開始しました。IT革命という言葉がはやり、サザンオールスターズのTSUNAMIが大ヒットした年でした。
放送を開始して25年で4半世紀がたちました。テレビ東京でたまりにたまった借金を返すのに12年ぐらいかかる大変なことでございました。そしてようやく一人前になった頃、2018年12月にBS4KBS8Kの放送が始まり、すでに7年となります。
A―PABはその前身の団体の時代からBSデジタルの発展に寄り添い、周知広報にも力を入れてきました。毎年2回、今日のような記者発表会をするのもその一環でございます。
さてこの先はどうなっていくのでしょうか。私はBSデジタル新時代が始まったと考えています。4Kが見ることができるテレビは累計で2300万台近くまで伸びています。BSが見られる世帯の大体半分が4Kを見られるという計算になります。
BS2Kも4Kも、そして8Kも、そして有料サービスも無料サービスも、それぞれの個性がしっかりと視聴者の皆さんに浸透し、大いに活用してもらえる時代に入っていくんだなというふうに感じております。
BSデジタルは新しい時代に入ります。ぜひその魅力を、取材していただきまして、皆様のメディアで大きく取り上げていただけることを期待しております」と挨拶した。
続いてチャンネル再編およびキャンペーンについて、A―PAB周知広報委員長でもあるNHKコンテンツ戦略局企画管理センターの下専任部長が説明した。「2023年の12月1日にNHKの衛星放送は再編いたしまして、現在のNHKBSとBSプレミアム4Kと二つのチャンネルが生まれました。
今1年半ほど経ちまして、だいぶ定着してきたかなというふうに思ってます。
今回のキャンペーンとも関係するんですけども、リモコンの4Kボタンを押して、4Kをご覧くださいというPRを積極的に行いました。それにより4Kがあることを認知していただき、朝ドラや大河、大相撲など4Kでご覧いただいてる方が増えているというふうに聞いています。
また、今回は私どもNHKが、BS民放5社の皆さんと議論を重ねながら作り上げました。NHKとBS民放5社による局の垣根を越えた4K8Kキャンペーンは、2010年12月に始まって今回10回目を迎えます。
4Kという新しい世界に、通常はライバルの民放さんと協力して、新しいこのキャンペーンを作り上げました。そして今回記念すべき10回目のキャンペーンの15分PR番組は、ナビゲーターとして「NHK連続テレビ小説あんぱん」に出演中の河合優実さんにご支援いただきました。PR番組は、NHKとBS民放各局で放送いたしますので、ご覧ください」。
ここでスペシャルゲストの河合優実さんが登場した。河合さんは、「NHK連続テレビ小説あんぱん」で、今田美桜さん演じる主人公の朝田のぶの妹の蘭子を演じている。
これまで撮影されていてかがですかという問いに対し、「撮影は去年の9月から始まったので、もうもうすぐ1年経つかなっていう感じで、撮影自体は終盤なんですけど、本当にこんなに長期間の撮影をしたことがないので、どんどん家族としての実感だったり、チームに対する愛着みたいなものが、本当にみんな全員が深まってきていると思います」と答えた。
またこれまでに、撮影されたシーンの中で特に印象に残ったシーンについては、「本当にたくさんあるんですけど、家族ということにすごく自分の心で本当に感じられるようになってきたという意味で言うと、のぶが最初次郎さんと結婚して祝言を上げるっていうときに綺麗な着物を着た時に夫となる次郎さんのお母さんの節子さんを演じられている神野三鈴さんがちょっと感極まって、まだカメラ回ってないときに、綺麗ねって言って泣いてしまって、皆もつられて泣きそうになっていました。
普通に家族みたいで、長女の結婚をみんな嬉しいっていう、そういう実感もすごくありました」という。
4K放送については、「私達放送前に完成したものを先に見せていただくのですが、(4Kバージョンは)全然完成度が違って見えるぐらいすごいと思いました。
人物だけじゃなくて、背景のロケや高知県の景色もそうですし、美しさとか、本当にいろんなことが映像表現としてすごく幅が広がっている感じがしました」と述べた。
会場からの質問で。好きなミュージカルで出るとしたらどの作品が良いかという問いに、「いろんな作品があるんですけど、ショービジネスを題材にしたものの方が楽しいかなと思います。コーラスラインやシカゴなどをできたら楽しいかなと思います」。
次に、もし世界に向けた4Kテレビドラマに出演されるとしたら、どんな内容の作品が良いかについては、「先ほどもお話ありましたけど、衣装だったり、細かい技術の作り込みがものすごく繊細に見えるので、何か自然の日常をありのままを映すものよりちょっと作り込みが多い作品だったりとか、ファンタジーだったりが気になります」と答えた。
各局のイチオシ番組は以下の通り。
▽NHK BSP4K連続テレビ小説「あんぱん」:アンパンマンを生み出したやなせたかしと暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。月~金、朝7時30分~。
▽NHK BS8K「8Kプレミアムコンサート」:
気鋭のアーティストたちによるスタジオコンサート。よりすぐりのプログラムを8Kの高品質な映像と5・1chの音声で届ける。7/18(金)はウィーンを拠点に活動する実力派・Aka Duo(バイオリン・松岡井菜、ピアノ・木口雄人)、7/25(金)は難関コンクルを次々と制し注目を集める16歳のトランペット奏者・児玉隼人(ピアノ・山中惇史)が登場。
▽BS―TBS 4K「麺鉄~メン食い鉄道絶景の旅~ 初夏の関西編」:この番組は、鉄道大好き芸能人が、各路線と沿線の魅力を紹介し、その路線を代表するそば、うどん、ラーメンなどの「駅メン」をいただく。今回は六角精児と市川紗椰がそれぞれ初夏の関西を旅する。7/20(日)午後9時。
▽BS日テレ 4K「わが家の最寄りは秘境駅 第2弾」:鉄道を愛する俳優・六角精児が秘境駅に生きる人々の知られざる物語を見届ける。福島・会津鉄道の秘境駅から通学する高校生や、新潟・北越急行ほくほく線沿線の古民家をリフォームして暮す移住家族…秘境駅に生きる人々の気になる生活とは!?。7/24(木)午後10時。
▽BSフジ4K「旅する百人一首~みやびな日本の情景」:百人一首は時を超え受け継がれる王朝の感性のタイムカプセル。番組では、その舞台を旅して、名歌に秘められた歴史や人生の物語を解き明かしていく。旅人は、檀れいと百人一首研究の第一人者、吉海直人名誉教授。今回は、持統天皇の天香久山の名歌や和泉式部の愛の名歌等にまつわる奈良・京都の夏の歌名所を巡る。7/27(日)午後6時。
▽BSテレ東4K「ニッポンノイロ~職人たちのいる風景」:「日本特有の色(和色)×職人の技」をテーマに、日本各地の職人が生み出すさまざまな色を4Kの高精細映像でお楽しみ頂きます。第二弾の今回は色が織りなす絶景にも着目。日本の原風景から普段は立ち入れない職人の現場まで…さまざまな角度からニッポンノイロを紹介する。7/29(火)午後7時。
▽BS「あなたの知らない京都旅~1200年の物語~夏の2時間スペシャル 世界が注目!大自然が生んだ奥京都の絶景と歴史ロマン」:今回は丹後地域の、日本三景「天橋立」、舟屋の並ぶ「伊根」、かやぶきの里「美山」へ。その景色は単に美しいだけでない、世界の人々を惹きつける「奥深い歴史」に迫る。7/31(木)午後8時。
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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