コミュニティ放送⑦~レディオBINGO

『月刊こども新聞』を発行、関連書籍も出版
エフエムふくやま 専務取締役局長 田中 宏行

 中国地方初のコミュニティ放送局として開局したエフエムふくやま(局名:レディオBINGO)も今年で30年目を迎えます。この間、動画制作やFacebookコンサルティング事業等、ラジオ放送に関連した様々な事業を進めてきました。
 近年、注力しているのが『月刊こども新聞』の発行です。熊本や周南の先行事例を参考に、2021年4月に創刊。春と夏の合併号を含む年10回発行の月刊紙として、福山市教育委員会の全面協力の下、福山市立の全小中学校の児童生徒(36千人)とその保護者を対象に、44千部(私学の児童生徒3千人を含む)を無料配布しています。
 認知度が上がるまでに3年ほどかかりましたが、現在は内容も充実し、毎号およそ70社の協賛スポンサーがつき、こども新聞が地域に定着してきていることを実感しています。
 このこども新聞の中で、私が「忘れられた郷土の偉人たち」をテーマにコラムを執筆したところ、大きな反響をいただき、昨年12月に書籍化しました。『福山・郷土の偉人たち①』という書名で3千部を発行、発売当初は地元の書店でノンフィクション部門1位となるなど、多くの方々に関心を持っていただきました。
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 今後とも本業のラジオ放送に尽力するとともに、地域に貢献できるラジオ関連事業にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。