TBSテレビ、第29回「JNN技術賞」を決定

 TBSテレビは、第29回「JNN技術賞」を決定した。
 「JNN技術賞」は、TBSテレビ・毎日放送ほかJNN解明局全28社が毎年番組技術や技術開発を競う賞。第29回JNN技術賞表彰委員会による審査が10月9日(木)に行われ、以下の15点の受賞を決定した。
 【技術・開発部門】
 『最優秀賞』
 〇あいテレビ
 報道革命~AIを最強のデジタルデスクに~
 評:FAXやメールの自動解析・チャットや音声での通知、原稿生成・校閲といった一連のワーフフローを、AIで一元的に自動化するトータルシステムを開発した。報道現場全体の生産性向上に貢献したことが評価された。
 『入賞』
 〇RSK山陽放送
AppSheetを活用した送信所管理ポータルアプリ『PoTaRa』の開発
 『入賞』
 〇CBC Dテック
JNNネットインカム(系列局への同時連絡)文字起しシステムの開発
 『敢闘賞』
 〇南日本放送
ここまでできた!Zabbixで変わる中継局監視の未来
 『チャレンジ賞』
 〇チューリップテレビ
生成AIによる選挙速報OCRシステム『票読みAI』の開発~手入力の煩わしさからの解放AIで乗り越えた試練~
 【番組技術部門】
 『最優秀賞』
 〇あいテレビ
 「Live Node eXpression:LNX(リンクス)」(視聴者メッセージリアルタイムテロップシステム)『わいワイ!Friday』
 評:SNSの視聴者投稿を人手をかけてOAに露出させる方法はあるが、同案件は半自動で送出できるため時間切れ、つくり損がないシステム。画像処理を用いてTALLY情報を取得し、重複紹介を防ぐという発想は秀逸で、開発の完成度が高い。
 『入賞』
 〇北陸放送
 ないない尽くしで切り拓いた新境地!温故知新のリモートスイッチングシステム『THE TIME,列島中継「日本雄一!車で走れる砂浜」』
 『入賞』
 〇CBCテレビ
 「クラウドワークフロー」GNSS、PYTHON、スプレッドシート連携による駅伝リアルタイム位置情報CG送出システムの開発『第64回中部・第54回北陸実業団駅伝』
 『敢闘賞』
 〇毎日放送
 世界一周の生中継とロケ旅「ご縁たび」『よんチャンTV』
 『チャレンジ賞』
 〇三新
 試合終了後もファンを魅了!プロ野球中継「ラ・テサイマル放送」への挑戦『Bravo!ファイターズ「日本ハムvs阪神」』
 『特別賞』
 〇毎日放送 同一チャネルで全二重伝送を可能にするFPU高度化(映像情報メディア学会技術振興賞 進歩開発賞(現場運用部門)受賞) 〇毎日放送 現場の〝思いつき〟を内製化 生放送中にクラウドから瞬時に映像活用 クラウドリプレイシステム(民間放送連盟賞 技術優秀賞受賞) 〇TBSテレビ 日曜劇場「御神先生」(日本映画テレビ技術協会 映像技術賞 撮影受賞) 〇TBSテレビ 日曜劇場「御神先生」(日本映画テレビ技術協会 映像技術賞 照明受賞) 〇TBSテレビ 日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(日本映画テレビ技術協会 映像技術賞 録音放送受賞)
 なお、11月20日(木)のJNN技術賞表彰式において各賞が表彰される。

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。