ソニー、法人向けクラウドサービス強化
ソニーは7月3日、「Our Perspective for your Vision」をコンセプトに放送・業務用機器のユーザーへ向けた展示会「Creative Solution Showcase 2024」を開催した。今回はクラウド関連の展示を中心にレポートする。
個人向けが注目されがちなCreators, Cloudにおいて、法人向けCreators, Cloudのアップデートも紹介された。Creators, Appは、ソニーのカメラとクラウドをつなげ、撮影・共有の体験を広げるスマートフォンアプリ。Creators, App やCreators, Cloud Webで一度設定をしておけば、カメラをクラウドストレージに接続し、スマートフォンを介さずに、映像をダイレクトにアップロードできる。撮影した映像をすぐに様々なデバイスから参照し、編集作業に移ることができる。撮影した映像をすぐにスマートフォンに転送できる。好みの映像をS NSなどに投稿したいときは、Wi―Fiでの無線接続でスマートフォンに映像を転送することもできる。また、カメラとスマートフォンをUSBケーブルでつなげれば大容量のデータを安定して転送も可能。
AIを活用したCreators, Cloudとしてライブ配信を紹介。ライブやイベント時に、A2 ProductionにおいてAIでダイジェストを自動編集するもの。マルチカメラ配信を簡単操作で行えるため、駅伝やマラソンなど離れた場所を結んだライブ配信に適しているという。
この他、Creators, Cloudの新たなトピックとして、C3 Portaldではチャンク転送対応を紹介。C3 Portalは2種類の伝送方式があり、1つは即時性に特化したストリーミング伝送、もう1つは柔軟かつ品質を担保して転送できるファイル転送。これらの伝送方式は一長一短があるため、用途に合わせて使い分けるが、ストリーミング伝送とファイル転送の良い部分を上手く取り入れた第三の方法「チャンク転送」もある。撮影しながら素材を分割して記録することで、転送待ちの時間を最小限に抑えることができるため、撮影後すぐに、クラウド上でのプレビューや先行編集を開始することができるようになる。対応機種はα1/α7sⅢ/α9ⅢおよびPDT―FP1。また、LiveUやTERADEKなどからのSRTストリームの受信が可能になった。
(全文は7月10日号3面に掲載)

「C3 Portal」
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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