パナソニック、新リモートカメラ発売

パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション(大阪府守口市、豊嶋 明CEO)は、幅広いプロの現場で支持を得ている同社製リモートカメラ「AW―UE150W/K」の高画質を継承し、映像制作現場が求める映像品位と、さらなる運用性の向上を実現した4Kインテグレーテッドカメラ「AW―UE150AW/AK」を2025年1月に発売すると発表した。
 様々な業界において業務の効率化やワークフロー改善を目指す動きが加速しており、それは放送局や映像プロダクション、イベント撮影をはじめとした映像制作の現場も例外ではない。IPベースのシステムによるリモートプロダクションの採用など、システムの効率化と高品位な映像制作の両立が求められている。
 上記の背景に加え、現場の人員・システムのコンパクト化の動きから、映像制作現場の主力カメラの1つとしてリモートカメラが採用されるケースが増加傾向にある。そのような状況の中で、同社はさらに高い映像品位と運用性を実現するべく、プロユースのリモートカメラの新たなスタンダードとして、4KインテグレーテッドカメラAW―UE150AW/AKを開発した。
 4KインテグレーテッドカメラAW―UE150AW/AKは、2018年の発売以来、プロの現場で数多く採用されてきた4KインテグレーテッドカメラAW―UE150W/Kの各種機能を引き継ぐとともに、近年求められる映像品位、運用性を実現する機能を新たに搭載している。
 高感度1・0型センサーを搭載。従来機種のAW―UE150W/Kでも評価された広ダイナミックレンジにより、階調表現が滑らかで高品位な映像を撮影できる。白飛びや黒つぶれを防ぎ肉眼に近い映像表現が可能なHDR(HLG)に対応。リセット移動時のパン・チルト・ズームの同時性向上および、パン・チルト動作時の画揺れを内部機構で補正する光学式画揺れ補正(OIS)の向上により、なめらかな映像撮影を実現する。加えて、光学ローパスフィルターの搭載により、モニターやLEDウォールを再撮影した際の、輝度/色モアレの発生を抑制する。
 設置の自由度を高くする広角(水平75・1度)&高倍率(光学20倍ズーム)レンズを搭載。スタジオカメラと共通した色合わせが可能な同社製リモートオペレーションパネル「AK―HRP1010」にも対応し、放送業界で使用頻度の高いR/G/Yの3色のタリー表示が可能になるなど、よりスタジオカメラと併用しやすいリモートカメラとなっている。

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。