ネクフル アビ・コミュニティにコンテンツ管理システムを提供~撮影素材・制作映像の一元管理とクライアント納品の効率化を実現

 ネクフル(東京都中央区、草薙俊介代表取締役)は、2025年5月より、三重県のケーブルテレビ局関連会社であるアビ・コミュニティ(三重県四日市市、印田泰史社長)に、映像素材の管理・共有に特化したnecfru MAMをカスタマイズして提供を開始したと発表した。
 同プロジェクトは、シー・ティー・ワイ(CTY)、ケーブルネット鈴鹿(CNS)の制作現場におけるコンテンツ管理や情報共有に関する課題をもとに、継続的なヒアリングと検証を重ねながら実現に至ったもの。
 CTY・CNSでは、映像制作・ライブ配信など多様な案件に対応する中で、撮影素材・編集済み動画・納品用ファイルなどの映像資産が社内外に分散し、以下のような課題を抱えていた。
 ▽過去の古いメディア(βカム、DVCAM、DVCPRO、HDCAMなど)が大量に保管されており、再生機の故障やサポート終了により取り出せなくなるリスクがあった
 ▽それらのテープメディアをデジタイズした場合のその後の管理方法がない
 ▽安価で長期保管できて、マイグレーションの不要なソリューションを探していた
 ▽様々なメディアを棚管理で保管していたため、素材を見つけることが困難だった
 
 電波タイムズの取材に対し、「necfru MAMは正式にサービス化したのは昨年からですが、それ以前から同様のシステムを複数のクライアントに提供しており、現在までに約30式の導入実績があります。テレビ局、公共団体、スポーツ団体など幅広い業種にご活用いただいています。
 料金は月額5万円〜20万円程度で、利用するストレージ種別(Standard、Deep Archiveなど)や容量、必要なオプション機能に応じてプランを個別に設計しています。基本機能のみであれば初期費用0円からでの導入も可能です。
 (カスタム費用は)内容は案件ごとに異なりますが、ほとんどが過去に弊社が開発した機能群(モジュール)の再構成によるものであり、ゼロからのスクラッチ開発よりも短納期・低コストでご提供しています。期間は最短2週間〜最大2ヶ月程度での対応が一般的です」。
また、necfru MAMは同様のサービス(他社製)があるが、それに対しての優位点・差別化ポイントについては、「最大の特徴は、SaaS型(共用型)ではなく「専用型」である点です。
 お客様ごとにAWS上に専用アカウントを構築し、独立したシステムとして提供しているため、他社利用者の影響を受けず、セキュリティ面・拡張性・保守性において高い信頼性を確保できます。
 また、不要な機能は省き、必要な機能のみを追加できるカスタム性も強みです。
とはいえ、上述の通り完全なスクラッチではなく、過去に弊社が蓄積してきたモジュール群から組み合わせて構築するため、低コストかつスピーディに、業務にフィットしたUI/UXを実現できます」(ネクフル)。
(全文は7月14日号3面に掲載)