
伊藤忠ケーブルシステム Bitmovinが「IBC2025」でデモを実施
伊藤忠ケーブルシステムは、オランダ・アムステルダムで開催された「IBC2025」において、Bitmovinブースでデモを実施した。デモの概要は以下の通り。
▽AI Scene Analysis:コンテンツの価値をAIで最大化
マルチモーダルAI(視覚・音声・物語の要素を統合的に分析)で映像をシーン単位に深く理解し、タイトル/開始・終了秒/説明/IAB分類などの詳細メタデータを自動生成。手動タグ付けを不要にし、VODワークフローを変革する。
【キーポイント】AI Scene Analysisが実現する3つの価値
1 収益性の向上:コンテクスチュアル広告の最適化
・AIがシーン内容と文脈を把握し、最適タイミングで関連性の高い広告を自動挿入。
・IABカテゴリ分類に沿ったメタデータでブランドセーフ配信。
・シーン切替を検出しSCTE―35マーカーを挿入、広告ブレークの自動化・最適化。
2 コンテンツ価値の最大化:ハイライト/予告編の自動生成
・重要シーンを自動抽出してハイライトや予告編を効率生成。
・TikTok/Instagram Reels/YouTube Shorts向け縦型クリップも自動生成し再利用を促進。
3 視聴者エンゲージメントの強化:発見とパーソナライズ
・シーンレベルの豊富なメタデータで検索精度とレコメンドを強化。
・多言語要約でグローバルな発見性とアクセシビリティを向上。
▽Analytics SSAI(Server―Side Ad Insertion)
BitmovinのAdvertising AnalyticsはSSAI/CSAI/SGAI(CSAI と SSAI の良いところを組み合わせたハイブリッド方式)の広告パフォーマンスをリアルタイム可視化。SSAIで発生しやすい〝本編⇄広告の継ぎ目〟のトラブルにも強く、ルートコーズの迅速特定を支援する。
•収益最大化:開始/完了/離脱率を計測し、成果の高いキャンペーン拡大や離脱の多い施策停止を迅速判断。
•詳細エラー追跡:挿入失敗や暗号化不一致を検出。セッション~広告枠内の個別広告まで深掘り分析。
•エンゲージメント向上:フォーマット/プラットフォーム別の効果を比較し、戦略を継続的に洗練。
•リアルタイム解決:ストリーミング品質・収益化の課題を事前対応型に転換。
•多角的分析:Ad Position/System、Browser/OS、CDN、Country、Device、Player Ver、Stream Format、Title、Failed Beacon URLsなどを可視化。
この記事を書いた記者
- 放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。
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