Inter BEE 2025の開催に際して 一般社団法人電子情報技術産業協会 会長 漆間 啓

 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は、総務省、経済産業省、NHK、一般社団法人日本民間放送連盟、一般社団法人電波産業会、一般財団法人デジタルコンテンツ協会、一般社団法人放送サービス高度化推進協会のご後援をいただき、11月19日(水)から21日(金)までの3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)において「Inter BEE 2025」を開催いたします。メディア&エンターテインメント産業を支える製品・技術・イノベーションが一堂に会する、国内最大級のメディア総合イベントです。
今回で61回目を迎えるInter BEEは、時代とともに進化するメディア&エンターテインメント産業の最前線に立ち、国内外の最新動向と技術成果を発信し続けてきました。急速なデジタル化や生成AIの進展により、コンテンツ表現はかつてなく多様化し、その領域を拡大させる中で、映像・音響・通信・デバイスなどの境界を超えて、新たな価値を創出する時代を迎えています。
 Inter BEEは、このような変革のさなか、コンテンツを「つくる(制作)」「おくる(伝送)」「うける(体験)」のすべての領域を網羅する総合イベントとして進化を続けています。各分野のプロフェッショナルのみならず、業界の次世代を担う学生やアマチュアクリエイターまで、幅広い層が集い、新たな創造と出会いの場を形成している点にこそ、Inter BEEの真価があるといえます。
 本年のInter BEEでは、映画制作に焦点を当てた「INTER BEE CINEMA」をはじめ、ハイエンド映像制作技術を紹介する「INTER BEE CREATIVE」、放送メディアの進化と新たなビジネス連携を探る「INTER BEE MEDIA Biz」、放送局のIP化や放送コンテンツ制作のDXを提案する「INTER BEE DX×IP PAVILION」、先進的なコンテンツテクノロジーを通じて未来を先取りする「INTER BEE IGNITION×DCEXPO」、そして音響表現の進化と可能性を体感できる「INTER BEE EXPERIENCE X-Speaker」「INTER BEE EXPERIENCE X-Headphone/X-Microphone」など、各分野の最新潮流を体現する多彩な特別企画を展開いたします。

 さらに昨年創設した「INTER BEE AWARD」は、業界全体の技術革新と創造性の向上を広く促す取り組みとして着実に定着しつつあり、本年も、出展製品・技術・サービスの中から優れた成果を選定・表彰します。

 また、国際会議場で実施する「INTER BEE FORUM」および展示会場内の各ステージでは、メディア&エンターテインメント産業分野の最新動向を多角的に発信します。拡張し続けるコンテンツ表現とそのフィールドの未来を見据え、技術と創造の交差点から将来を展望する数々の講演・セッションを予定しています。

 Inter BEE 2025は、1,000社を超える国内外の出展企業が集い、世界の最先端情報を共有する、メディア&エンターテインメント産業における一大ハブとして、放送・映像・映画・音響・照明・ライブ・Web・施設など多様な業界関係者はもとより、コンテンツを通じて新たな価値を創造したい企業・団体・自治体の皆様にとっても、次なる発想や連携の契機となる絶好の機会となるでしょう。

 新たな技術と感性の融合がもたらす未来を共に探求し、メディア&エンターテインメント産業のさらなる発展を共創する場として、多くの皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。