ソニーPCL、「LBE最新ショーケース」を実施

 ソニーPCLは、イマーシブ技術を活用したLBE最新ショーケース「多感覚イマーシブ体験 Immersive Multi―sensory Experience」を開催した。
 同ショーケースでは、大阪・関西万博やGinza Sony ParkでソニーPCLが提供したイマーシブソリューション群を中心にXR体験を構築。ソニーの触覚提示技術(ハプティクス)や立体音響技術をUnreal Engine上で統合するLBE SDK(ソフトウェア開発キット)とともに、映像・音・触覚・香り・風を連動させ、五感で感じるイマーシブ体験を提供する。同ショーケース開催にあたり、報道関係者向けの体験会が実施された。
 展示コンテンツは以下の通り。


ゲームの画面

 【Immersive Shooting】
 Ginza Sony Parkで開催されたエキシビション「TM NETWORK 2025 IP」にて展示されたシューティングゲームを拡張した、五感で感じるLBE体験コンテンツ。
 LBE SDKとUnreal Engineを軸に、Crystal LED/マーカーレスモーショントラッキングシステム/360 Reality Audio/Haptic Floor/Active Slate/Grid Scent/風ハプティクス/ハプティックコントローラーなど、ソニーの多感覚技術を統合した没入型体験を構築。
 ソニーPCLは、「(Gi nza Sony Parkでシューティングゲーム『シティハンター』を我々は構築したんですけど、それをさらにイマーシブ化してアップデートして展示しています。
 映像と音だけでなくて、振動とか香りとか風とかっていう多感覚ですねを震わせるような、そういうようなテクノロジーを追加して、ちょっとインタラクティブな展示に昇華させています。
 音に関しては、360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)を採用し、音が動いて臨場感を持った音体験ができるということになります。
 振動等に関しては、床にハプティクスの装置が入っていて、例えば銃でドローンを撃つと床が揺れる、そういうような感覚のインタラクティブな体験ができるということになっています。
 ドローンが飛んでくるようなゲームになっていますが、ドローンを撃ち損じて、自分に当たると床から音がするというような形になっています。ハプティクスに関して言うと、床だけじゃなくて、手に持つデバイスもハプティクスのデバイスを使っています。
 銃のイメージが 3種類あって、普通に単発で撃つ銃と、ちょっと長押ししてマシンガンっぽい感じでダダダダダと連打するものと、あとはバズーカ砲みたいな、ちょっと衝撃が強いみたいな感じの反動を再現するようなデバイスになっています」。と語る。


床(ハプティクス装置)

 【VR SoraCruise】
 大阪・関西万博の展示施設「空飛ぶクルマステーション」内で日本航空が展開した、3DCG映像と立体音響、振動により未来の空を体験できるイマーシブコンテンツを再構築。床と壁に四面打ちしていた映像をVR化し、Haptic Floorとヘッドホンによる360 Reality Audioの音体験に加え、風ハプティクスを追加。
 大阪・関西万博では約10分のコンテンツを5分に短縮。大阪の空をクルーズ体験できた。
 大阪万博では、シアター形式で30人ぐらいが体験できるようなイマーシブのものを作り、約8㍍角で高さが約4㍍ぐらいの壁面にプロジェクション、床にもプロジェクションを行い、ハプティクスと立体音響を仕込み、大人数で体験するイマーシブのシアターを作った。今回それをVR化して個人の体験に落とし込んでいる。
 VR化だけではなくて、ヘッドホンを付け、もらって、音は 360 Reality Audioを採用している。椅子にはハプティクスが仕込まれており、座ってハプティクスに、風のデバイスも追加させることで立体的に体験ができる。なお、大阪万博では風はなかったという。


空飛ぶクルマのVR体験

この記事を書いた記者

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成澤誠
放送技術を中心に、ICTなども担当。以前は半導体系記者。なんちゃってキャンプが趣味で、競馬はたしなみ程度。