ケーブルテレビ技術ショー2025 ミハル通信出展概要

 ミハル通信は、「ケーブル技術ショー2025」に出展し、「つながるとこんなに広がる!ケーブルテレビの新たな可能性」をテーマに、各ケーブルテレビ局が持つネットワークを活用し、「つながり」による新たなビジネスチャンスのきっかけとなるソリューションを紹介する。
 映像素材や音声素材をミハル通信のELL Liteを活用して各ケーブルテレビ局に伝送し、自主放送用素材として利用することができる。さらに、複数のケーブルテレビ事業者がネットワークでつながることにより、今までにない新しいサービスやソリューションを創出するきっかけを、ミハル通信が提供する。
 ブース内には、22・2chサラウンドのミハル独自のサウンドヤードを設置し、イマーシブな立体音響空間を再現する。例えば、地域でのイベントにおいて、このサウンドヤードを使用して花火大会、スポーツ、お祭りなどのコンテンツを中継し、新たなビジネスの創出をサポートする。
 出展内容は次の通り。
 ▽ELL Lite・PicoCELAを使用したリモートプロダクション:ELL Liteの双方向機能を活用することで、スタジオとロケ地との中継時のコミュニケーションやスタジオ内でのインカム通話も、放送映像や音声と同じIP回線を使用して効率的に行うことが可能だ。離れた場所にいるスタッフ間でのリアルタイムでのやり取りがスムーズに行える。
 ▽GE―PON装置:新たに1Uサブラックをラインアップに追加した。マンションなどの小規模な施設への効率的なインターネット構築を実現する(参考展示)。
 ▽地上デジタルIP伝送システム:開発中の地上デジタル放送、FMに対応するシグナルプロセッサ―を参考展示する。オプションでIP伝送機能を追加することで、ケーブル局間の長距離伝送を実現する。
 ▽館内OFDM変調器MRシリーズ:イノコス株式会社のデジタルサイネージサービス「KAWARA板ネット」とMRシリーズのコラボレーション展示を行う。「KAWARA板ネット」で作成したサイネージ素材・コンテンツを、MRシリーズで既存の共聴設備を活用することで、複数のテレビに一斉配信することが可能だ。また特定のテレビのみが番組を視聴できる視聴制御機能もデモ展示する。
 ▽チャンネルプロセッサー、放送局向けミニサテ装置
 ミハル独自開発の複数波一括処理方式により、1台で最大11波(チャンネルプロセッサー)・8波(ミニサテ装置)に対応している。ラストワンマイルの有線(チャンネルプロセッサー)および無線(ミニサテ装置)を提案する。
 ▽マルチポート型光ファイバー増幅器:リリースから17年以上のロングセラー製品。さらなる進化を遂げた監視ユニットも新たに紹介する。
 ▽M―3 保守サービス:リモート接続された同社ヘッドエンド装置の情報とステータスを管理し、障害通知・予測、運用、復旧支援を行うリモート保守サービス。監視、管理、保守の三つの主要機能に加え、リモートでの障害対応も提供し、放送運用の信頼性を向上させる。さらに、オプションのメールフィルタリングサービスを通じて、降雨減衰予測、コンテンツ判定Alによるメール通知を、必要な情報のみを特定の受信者に向けて配信することが可能だ。
 ブース・A―02

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。