STBに関する一部報道について
このほど、一部報道機関において、「証券口座への不正アクセスに、STB(セットトップボックス)が踏み台として利用された可能性がある」との報道がなされた。
一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟は10月24日、同件について、同連盟に加盟するケーブルテレビ事業者およびSTB製造メーカーに確認したところ、報道にあるような不正アクセス事象は現時点で確認されていないと報道発表した。
報道では、STBが外部からの不正アクセスに利用された可能性があるとされたが、連盟の調査では、ケーブルテレビ各社が提供するSTBについて報道されたような内容に該当する事案は現時点で確認されていないとした。
ケーブルテレビ各社が提供するSTBは、製造メーカーによるセキュリティ対策のもとで運用されており、定期的なソフトウェア更新や脆弱性確認を通じ、安全性の確保に努めている。 また、連盟では、加盟事業者およびメーカーと連携し、今回の報道内容に関連する技術的事実関係を改めて確認した結果、問題となる不正通信や被害は発生していないことを確認したとしている。
連盟は、今後も引き続き関係機関およびメーカーと連携し、STBの安全性確保と情報セキュリティ対策の徹底を進める。また、正確な情報の共有と周知に努め、ケーブルテレビ事業に対する信頼維持を図っていく。
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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