2025年2月14日(7774号)
博報堂(東京都港区)は、生成AIを接客・対話など生活者との『コミュニケーション』のために活用し、よりよい顧客体験を実現するためのサービスのプロトタイプである「バーチャル販売員」を開発した。これまでの対話・接客AIサービスでは、顧客は汎用的かつ限られたタイプのアバターとの対話が一般的だったが、このサービスでは、博報堂の「バーチャル生活者」(様々な生活者情報を生成AIに読み込ませたもの)のノウハウを活用することで、リアル販売員の多様な人格の個性や特徴を反映した数百、数千タイプのバーチャル販売員を作成した▼顧客のニーズや顧客との相性を踏まえた、最適な人格のバーチャル販売員での対話・接客を実現できるという。またリアルの販売員をバーチャルアバター化し、オンライン上でバーチャル販売員が接客・対話をした後にリアル店舗へ誘導。オンラインでの対話履歴をリアル販売員へ連携することで、リアル販売員は顧客ニーズを理解した上で、顧客をおもてなしするできる▼顧客の声をデータとして収集することや従業員の働き方改革への寄与も期待できると同社。リアル販売員をバーチャル化したことがポイント。百貨店などの有名ブランドショップでお気に入りの店員さんがいる人はイメージしやすいかも。店員さんと会話しながらショッピングを楽しむ人にとって、バーチャル販売員ともいろいろなコミュニケーションをとって楽しいショッピングができるのではないか。(T)
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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