2025年5月9日(7807号)
ナビタイムジャパン、あいおいニッセイ同和損害保険、公益社団法人岡山県観光連盟、一般社団法人岡山県レンタカー協会の4者は、岡山県内における外国人観光客の周遊促進と交通事故削減を目的に、あいおいニッセイ同和損保が提供するテレマティクス自動車保険の契約者向けアプリを活用した実証実験を、2025年5月より開始した。岡山県では、交通アクセスが良く観光地として知名度が高い県南部に外国人観光客が集中しており、県内各地への移動には、レンタカーの利用が便利である一方、知らない土地での不慣れな運転を起因とした外国人観光客による事故の発生も課題だ▼これらの課題解決に向け、4者は、提供するアプリをベースに、レンタカーを利用する外国人観光客向けにカスタマイズした「レンタカー版NexTアプリ」を開発。活用した実証実験を実施し、収集したデータ等を活用した効果検証により、観光客の県内周遊促進と交通事故削減を目指す▼4者の安全運転・事故予防のノウハウ及びカーナビゲーションの技術と、訪日外国人の訪問・滞在先の関する知見を提供し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の力で課題解決につなげる。中身は①安全運転診断②交通ルールのクイズ③おすすめ観光コースをカーナビゲーションの目的地に反映④カーナビゲーション。すべて英語で提供する。完全にインバウンド客のレンタカー需要を狙ったニッチなサービスだが交通事故撲滅は万国共通。効果を期待したい。(T)
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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