2025年7月4日(7830号)

ICT総研はこのほど、混雑時間帯の山手線5G通信速度実測調査の結果をまとめた。平日の混雑時間帯(ラッシュ時間帯)に限定して同様の調査を実施。NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの4社の混雑状況下での通信速度の実態を把握することを目的とした。それによると、山手線の「駅ホーム」全30地点の混雑時間帯の下り通信速度は、auが177・4Mbpsでトップ。NTTドコモが続いた▼続いてソフトバンクが156.・7Mbpsで続いた。楽天モバイルは18・5Mbpsと苦戦している。NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社は、トラヒックが集中する混雑時間帯においても、平均値で見れば十分な下り通信速度を記録できていることが分かる▼一方で、全30地点の上り通信速度は、ソフトバンクが平均55・2Mbpsでトップ。auが40・7Mbps、NTTドコモが26・8Mbps、楽天モバイルが16・6Mbpsで続いた。下り通信速度と比べると、上り通信速度は絶対値も小さいが、事業者ごとの速度差も小さかった▼ちなみに下り速度の最速地点は原宿駅(393・2Mbps)、最遅地点は品川駅。記者は電車内では携帯電話をいじらないので、あんまり実感がわかないが、個人的にはつながれば速度は速くなくてもよいのではと思っている。(T)

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。