2025年9月29日(7851号)

 電通デジタル(東京都港区、瀧本恒代表取締役社長執行役員)は、電通独自の生活者意識調査データを活用してマーケティングターゲッ
トを探索し、広告メッセージのコンセプトを提案する生成AIツールを開発した。両社をはじめとした国内電通グループ各社で運用を開始した

▼同ツールは、既に運用しているAIコピーライター「アイコ ツー」と連携することで、広告メッセージのコンセプト開発から各ターゲットに向けた「心に響くコピー」生成までを一気通貫で実現する。また、電通独自のデータ基盤「コスモス データ」内の生活者パネルデータに採録されている137の商品カテゴリ・計4915銘柄に関する購入・使用意向のデータを活用し、任意のブランドに対する適切なターゲット探索を迅速に行う。さらに、選定されたターゲットに向けた広告メッセージのコンセプトを複数案出力する機能を備えており、電通の戦略プランナーが記述したメッセージコンセプトの例を事前学習することで、完成度を高めている

▼従来、熟練プランナーがターゲット分析を行うには、データ分析作業および分析結果に基づくメッセージコンセプトの検討・記述に数時間の作業時間を要していたが、同ツールを活用することで、数分で複数パターンのターゲット分析結果とメッセージコンセプト案を出力できる。加えて、電通の戦略プランナーが知見や感性を生かして生成されたメッセージコンセプト案をブラッシュアップすることで、より高品質なアウトプットに仕上げる。花形職業だった広告・PR業界もAIがすべて仕事をこなしてくれて人はいらなくなる?。(T)

この記事を書いた記者

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田畑広実
元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。