2025年9月3日(7853号)
国土交通省航空局は、8月23日(土)の『油の日』に合わせて、SAF(持続可能な航空燃料)の導入促進に向けた「Fry to Fly Project」に参画し、SAF認知拡大と脱炭素化への取組みを推進することにした
▼同プロジェクトでは、数あるSAF原料のうち、人々の身近にある「廃食用油」に着目し、その回収活動などを通じて資源循環と航空脱炭素に貢献できる機会提供を目的の一つに活動。2023年にスタートし、現時点で252企業・自治体・団体等が参加。参加者それぞれが主体となって様々な活動に取り組んでいる。イベント等でのSAF周知、及び廃食油回収促進キャンペーンの実施や、家庭系廃食用油回収、小中学校でのSAFテーマの環境学習、電車内・駅コンコース・航空機内誌・SNS等での周知活動など
▼その一環として、9月13日(土)開催の世界陸上に際し「東京2025世界陸上とサスティナブルな未来へ、家庭の油で飛行機を飛ばそう」のキャッチコピーのもと、SAF認知向上や都民の行動変容につなげていく。航空局では、9月27日(土)羽田空港『空の日フェステイバル』でのSAFプロモーションの実施や、航空局の広報媒体を活用した情報発信のほか、プロジェクト事務局を通じた各参加者へのSAF等に関する情報共有などを実施する
▼航空会社にとってSAF給油の可否は就航地を選択する上で重要な要素とされ、日本の玄関である羽田空港へのSAF安定供給は喫緊の課題。皆で家庭の油回収に協力し、国産SAF供給拡大・利用促進を後押しする。(N)