2025年9月12日(7857号)
英会話教室を運営するイーオン(東京都新宿区、 重野卓代表取締役社長)は、9月中旬に検定教科書準拠の中学生用AI英会話学習サービス「ララランゲージ」の実証実験を私立中学校の協力のもと実施する。同サービスは中学生の英語教育の課題である「スピーキング力」を向上するべく、ALTや外国人と会話をする機会が少ない生徒に英語を話す時間を確保し、実用的な会話力を向上させることを目的としている
▼内容は、中学校検定教科書 東京書籍『NEW HORIZON』に準拠しており、授業で学んだ知識を活かせるため、「話せる力」につなぐことができる構成になっている。さらに、生成AIを活用した英会話練習では、中学生の興味に合わせたトピックや、留学前の準備としてホームステイでの会話のシチュエーションなども取り入れ、楽しみながら学習を進めることができる。ウェブブラウザを利用した学習のため、アプリをインストールする必要はなく、学校から提供されているタブレット端末で家庭でも学習を進めることが可能だ
▼また、教師用管理画面により、教師が生徒の学習時間やスコアなどの履歴を確認できるため、生徒の主体的な学習状況をより客観的に把握することが可能だ。AI評価を活用することで、成績評価の負担を軽減できる。それに先立ち、私立中学校の数校と実証実験を行い、抽出された課題を解決しながら2026年春のサービス商用化を目指す。今回、「スピーキング力」を向上させるAI英会話学習サービスの登場で、今後英会話講師もいらなくなる?(T)
この記事を書いた記者
- 元「日本工業新聞」産業部記者。主な担当は情報通信、ケーブルテレビ。鉄道オタク。長野県上田市出身。
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