2025年11月18日(7876号)

 東京・田町に駅とまちをつなぐ玄関口となる複合拠点が形成される。金子国土交通大臣は、「田町駅西口駅前地区開発事業」を特定都市再生緊急整備地域における優良な民間都市再生事業計画として認定した

▼同事業区域は、都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域の「品川駅・田町駅周辺地域」に位置し、東京と国内外を結ぶサウスゲートにふさわしい交通結節点を形成。業務、商業、研究、交流、宿泊、住居、教育、文化などの多様な機能が集積する、魅力ある新拠点の形成を図る。田町駅周辺の大規模な低・未利用地の機能整備や既存市街地の街区再編、機能更新など公共空間整備により魅力的な複合都市を形成する考え。事業区域は東京都港区芝五丁目412番6号地、面積1万1987・27㎡で、竣工は令和16年3月31日の予定

▼同事業では交通広場の整備、交差点改良に等による交通結節機能の強化とともに、JR田町駅構内の東西自由通路の拡幅、駅前デッキ広場、地下鉄バリアフリー動線の確保等により歩行環境を向上する「駅まち一体の都市基盤整備」、社会課題解決に取組むスタートアップを支援する施設整備やオープンコミュニティ形成による「国際交流拠点にふさわしい多用な都市機能の導入」、帰宅困難者支援や自立・分散型のエネルギーシステムの構築による防災対応力を強化

▼先進的な環境負荷低減に向けた取組みによる「防災対応力強化と先進的な環境都市づくり」が行われることにより、東京の都市再生へ貢献するものと注視したい。(N)