2025年12月19日(7886号)
不適切なブログ記事を公開したとして、ソフト開発事業者のSmartHR社が12月8日付で自社HPに謝罪記事を投稿したことが話題となっている
▼問題の記事は、「チンパンジーが配属されてきたら、あなたはどうマネジメントする?」というタイトルの記事で、チンパンジーがオフィスに配属されたと仮定した場合に現場責任者の立場での対応をシミュレーションし、成功事例と失敗事例を比較したフィクション記事となっている
▼記事では冒頭、「実在の人物・団体とは一切関係ありません」という前置きされており、後段にも「このポエムを読んで気を悪くした方がいたらごめんなさい。誰かを傷つけたり、刺したりする意図は本当に全くありません。読み方によっては『このチンパンジー/マネージャーは俺のことを指しているのでは』と思う人がいるかも分からないですが、このフィクションの内容は特定の個人や状況を意識したものではありません」と明記されていた。一方で、一部の読者からは特定の人物を例えた表現等として批判が上がったという
▼記者の個人的な感想としては、例え話としてよくできた記事だと感じたし、参考になる部分も多かった。一方で、同社が人事労務を専門領域としているといった立場を考えると、表現上不適切な部分があると受け止める声があったのも仕方がないことかもしれない
▼同社はチェック体制の強化やSNS利用に関するガイドラインの徹底を図って再発防止に努めるとしている。あらためて発信の難しさを実感する。(K)
この記事を書いた記者
- 主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。
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