7891号(2026年1月20日)

 フリーアナウンサーの久米宏さんが1月1日に亡くなった。81歳だったという。妻の麗子さんのコメントによると、亡くなる直前に大好きだったサイダーを一気飲みし、最後まで〝らしさ〟を通した穏やかな最後だったという

▼久米さんは早稲田大学を卒業後、民放のTBSにアナウンサーとして入社。「ザ・ベストテン」や「ぴったしカン・カン」等の人気番組で司会を務め、テレビ朝日系の報道番組「ニュースステーション」で約18年半にわたりメインキャスターを務めた。時には辛口で、時には軽妙な語り口で時事のニュースに独自な視点で切り込む姿勢は、今ある報道番組のモデルケースともなったと言えるだろう

▼久米さんの訃報を受け、テレビ朝日は「ANNnewsCH」の公式YouTubeでニュースステーション最終回を公開している。久米さんは最終回で、「国民を戦争に向かってミスリードしたという過去が、民間放送にはありません。これからもそういうことがないことを祈っております」と述べ、番組スタッフやスポンサー、視聴者に感謝を伝えると自分へのご褒美と称して瓶ビールの栓を抜き、「近くに飲み物がある方、乾杯しません」と視聴者に語り掛け、「じゃ、乾杯。本当にお別れです。さよなら」と締めくくっている。久米さんは下戸だったというから一つの演出ではあったのだろう。最終回とはいえ放送中の飲酒は賛否両論あっただろうが、あらためて今見返すと何とも粋な終わり方に思える。(K)

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kobayashi
主に行政と情報、通信関連の記事を担当しています。B級ホラーマニア。甘い物と辛い物が好き。あと酸っぱい物と塩辛い物も好きです。たまに苦い物も好みます。