7895号(2026年2月3日)

 北海道人口の約半分を占め、経済、文化、政治の中心として重要な役割を果たす札幌市の「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」が、国土交通大臣の特定都市再生緊急整備地域(札幌都心地域)における優良な民間都市再生事業計画に認定され、令和11年8月の事業完成に向けて進められている▼事業区域は、市中心部のメインストリートである札幌駅前通と『はぐくみの軸』である大通の交差部に当たり、地下鉄南北線及び東西線の大通駅に直結。この区域は、既存ビルの老朽化、青空駐車場の存在など高度利用が十分になされておらず、大通・創世交流拠点の持続的成長・強化に向けて、中心商業地ならではの魅力や賑わい、交流・憩いの場、地下鉄との快適な接続、緑・公園との一体性、防災や安全面等における改善の必要性が高まっていた▼同事業では、大通交流拠点地下広場の拡張、大通公園の魅力向上に資する整備や、地下広場と一体的な滞留空間を実現する建物内でのアトリウム・屋外テラスの整備により、緑と賑わいの相乗効果を生み出し、また、歩道沿い空き地の整備、市営地下鉄南北線ホーム階への接続やバリアフリーEVの設置等により、歩行環境の改善・利便性向上とともに、国際水準のホテルや高機能オフィスの整備により国際競争力の強化を図る▼新たな地域冷暖房プラントや防災拠点施設等整備の地上36階塔屋を中核に持続可能で魅力ある札幌都心をけん引する都市再生への貢献に期待したい。(N)