
ニッポン放送 特別番組『それでも桜は開花する~岩手県大船渡市 山林火災の現場から~』5/25放送
上柳昌彦が長年取材する大船渡で山林火災を取材
ニッポン放送は、平日朝のワイド番組「上柳昌彦 あさぼらけ」のパーソナリティ・上柳昌彦が、今年2月26日に岩手県大船渡市で発生した山林火災の現場を取材した特別番組『それでも桜は開花する~岩手県大船渡市 山林火災の現場から~』を5月25日に放送する。
大船渡市は太平洋に面した東北の三陸海岸の中でも典型的なリアス式海岸を持ち、漁業が盛んな街。2011年3月11日の東日本大震災では最大10mに近い大津波に襲われ、街や主幹産業の水産業は壊滅的な被害を受けた。そんな大船渡市で今年2月26日、大規模山林火災が発生。1名が亡くなったほか、住宅を含む建物221棟が被害を受け、焼失した面積は平成以降で最大となった。
上柳は東日本大震災をきっかけに大船渡市を訪問し、以降毎年に渡り同市を訪ねてきた。今回、「上柳昌彦 あさぼらけ」宛に、大船渡の山林火災についての悲痛なメッセージが届き、番組で紹介したことをきっかけに、山林火災の現場の生の声を聞くことを決意。発生40日後に鎮火が宣言されたことを受け、4月上旬に大船渡市で取材を行った。話を聞いたのは、実際に山火事の消火活動にあたった大船渡地区消防組合消防本部の人々をはじめ、被災現場となった綾里地区の中学校に勤めていた教師、避難所となっていた公民館館長、ブランドあわび「三陸翡翠あわび」を養殖している水産会社の人々たち。
特に綾里地区のあわび養殖は、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた中で、14年の年月をかけて復興したが、今回の山林火災で養殖していたあわび250万個はほぼ全滅し、損害額はおよそ5億円にのぼる。資材置き場や海水を汲み上げるポンプも焼けてしまい、養殖再開に向けては1億円程度の費用が見込まれている。資材置き場や海水を汲み上げるポンプも焼けてしまい、養殖再開に向けては1億円程度の費用が見込まれている。そうした中でクラウドファンディングを立ち上げ、2度目の復興に向かう様子もレポートする。
上柳昌彦㊨と元正榮北日本水産の担当者
日本の国土の7割が森林で、年間1300件も山火事が発生し、1日あたり東京ドーム半分弱の広さに当たる2ヘクタールの森林が燃えているという状況の中で、どのように山林と共生しながら、防いでいくのか…。大船渡の現場の声に寄り添いながら、日本の山林の未来を考え、リスナーと共に防災を考える。
ニッポン放送は、昭和100年にあたる今年「防災100年の歴史」として捉え1年間を通し、リスナーとともに防災を考える放送・企画『昭和100年は防災100年の歴史』を実施している。
■番組概要
ニッポン放送『それでも桜は開花する~岩手県大船渡市 山林火災の現場から~』
【放送】5月25日(日)25時40分~26時40分
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当