NHK「サンクス on デリバリー」第2弾、コロンビアの花農家へ感謝の旅 7/16放送

内戦を乗り越え、カーネーションを育む女性たちの真実をドキュメント

 

NHKは、誰かへの感謝の気持ちを世界に届けるドキュメントバラエティー番組「サンクス on デリバリー~コロンビアの花農家にありがとう~」を、7月16日午後7時57分から総合で放送する。昨年11月に放送され、大きな反響を呼んだ第1弾「サンクス on デリバリー モーリタニアのタコ漁師に“ありがとう”」に続く第2弾。今回は、感謝を伝える花「カーネーション」に焦点を当て、南米コロンビアの生産現場を訪れる。

 

実は、日本のカーネーションの6割以上は輸入に頼っている。中でもコロンビアは国内シェアの約4割を占める世界一の生産国。 番組取材班は、日本から約14000キロ離れたコロンビアで日本のためにカーネーションを作る花農家のもとを訪ねる。取材を進める中、出会ったのは麻薬ビジネスが激化させた内戦から逃れてきた避難民であるシングルマザーたち。そして、コロンビアの花づくりは特に貧困層の女性の受け皿として発展してきた事実が明らかにされる。産業の隆盛の裏にある苦難の歴史を紐解きながら、力強く生きる人々の人間ドラマを見つめる。

 

「母の日」に向けて大忙し。コロンビアの農場で働く女性

 

番組では、コロンビアのカーネーションに支えられている日本の「花屋」「入学式の中学生」「結婚式の新郎新婦」たちが、感謝の気持ちを込めたビデオレターを現地に届ける。MCを務める俳優の佐藤隆太は、今回のテーマであるカーネーションを通じて「ささやかな行動が、感謝のバトンをつなぐような意味を持っていると気づかせてもらえるのが、この番組の魅力」とコメント。アーティストのAIもMCとして出演し、感動場面に涙腺が崩壊したと明かし、「花を育てる人のバックグラウンドも知って、子どもを抱きしめることができる平和な環境があるという大切さに、気付かないといけないと感じた」と、番組を通じて得た深い学びを語った。

 

日本で結婚式をあげた新郎新婦が“ありがとう”を届ける

 

ゲストとして出演する福田麻貴(3時のヒロイン)は、コロンビアの人々の陽気さや、感謝が届いた瞬間の彼女たちの表情に最も感動したと述べ、「花って一番シンプルな気持ちの伝え方だなと思った。私も誰かに感謝の気持ちを伝えたい時はカーネーションを渡したい」と語る。また、JO1の豆原一成は自身の母へ捧げる歌「ママへ」の誕生秘話を公開するほか、番組後半に登場する“カーネーションおじさん”の離島での寄付活動に触れ、「国を越えて大切な思いがリレーされていく様に胸を打たれた」とコメントしている。

 

番組概要

『サンクス on デリバリー』~コロンビアの花農家にありがとう~

放送:7月16日午後7時57分~8時42分〈総合〉

MC:佐藤隆太、AI
ゲスト:福田麻貴(3時のヒロイン)、豆原一成(JO1)
ナレーション:板垣李光人