相葉雅紀がNHK自然番組の「顔」に就任 「ダーウィンが来た!」新コーナーを担当

“自然の魅力”をより親しみやすく~「自然伝道師」を目指す~

 

NHKはこのほど、俳優・タレントとして多方面で活躍する相葉雅紀が、同局の自然番組ナビゲーターに就任すると発表した。今後は「NHK自然番組の顔」として本格的に自然ジャンルの発信を担い、「自然伝道師」を目指すという。

 

まずは日曜夜の定時番組『ダーウィンが来た!』で、日本の絶滅危惧種の最新情報を紹介するミニコーナーを、7月20日の放送回から担当する。

 

第1回放送では、世界中で奄美大島と徳之島にのみ生息するアマミノクロウサギを取り上げる。相葉自身も一昨年、生中継番組で徳之島を訪れてアマミノクロウサギを観察し、「強い印象を受けた」と話している。アマミノクロウサギは人々の保護の努力が功を奏し、近年数を回復しているといい、番組では、その背景や最新研究で明らかになった身体の秘密も紹介する。

 

観察する相葉(一昨年の生中継番組より)

 

今後のラインナップとしては、8月に北海道のシマフクロウ、9月に長崎県対馬のツシマヤマネコ、10月に東京都小笠原諸島のオガサワラカワラヒワが予定されている。なお、このコーナーは月1回のシリーズで放送される。

 

『ダーウィンが来た!』初収録後、相葉は「日本の絶滅危惧種はおよそ3500種と聞いて、そんなにいるんだと驚きました。でもそんな中、人々の力で何とか絶滅を食い止めたり数を増やしたりしている例もあると知り、立派な活動をされている方たちが沢山いるんだな、ということを改めて感じました。このコーナーを通じて、絶滅危惧種の現状と同時にこうした活動にもスポットライトが当たるよう伝えていけたらいいなと思っています!」と意気込みを語っている。

 

『自然のかけがえのなさ』『命の尊さ』『自然とふれあう楽しさ』を丁寧に伝える

 

相葉にオファーしたNHKエンタープライズの足立泰啓シニアプロデューサーは「相葉さんはこれまで多くの番組で、動物たちとのふれあいを大切にし、どんな生きものにも分け隔てないまなざしで寄り添い、その魅力をあたたかく、親しみやすく伝えてこられました。それは、まさに私たちが自然番組に込めたい想い『自然って、おもしろい』『生きものって、すごい』『だからこそ、守りたい』と同じです。そう感じてもらえるきっかけを、一つでも多く届けていくこと。子どもたちの“初めての自然”に寄り添い、大人たちに“忘れていた感動”をもう一度呼び起こすこと。そして、私たちは今、ひそかに願っています。相葉さんがナビゲーターを超えて『自然伝道師』への道を歩んでくださることを。相葉さんとともに、私たちNHKは『自然のかけがえのなさ』『命の尊さ』そして何より『自然とふれあう楽しさ』を、これからも丁寧に、まっすぐに伝えてまいります」と起用理由についてコメントしている。