
「JFN賞2025」各賞が決定 都内で授賞式開催 大賞はFM新潟「未来へ輝く太陽の光」
全国FM放送協議会(JFN、加藤義智会長)に加盟する38社が、放送活動、並びに新規事業の活性化とクオリティ向上を目指し、社会的影響力や企画力等、JFNグループ全体の発展に大きく貢献した事績を表彰する「JFN賞2025」の授賞式が7月16日、都内で行われた。
JFN賞・企画部門
「JFN賞・企画部門」は、加盟各社がエントリーした放送・事業・営業活動事例の中から、JFN各委員会委員長から成る「JFN賞選考委員会」が選定した。今年の審査対象は2024年4月1日から2025年3月31日までの間にJFN加盟各社が活動した作品。今年のエントリー総数は66作品。
■大賞
FM新潟/特別番組 株式会社コロナ Presents『未来へ続く太陽の光』
新型コロナウイルス感染症が世界にまん延し、日本も未曽有のコロナ禍に見舞われた頃、その社名ゆえに謂れのない誹謗中傷を受け、想像を絶するダメージを被った株式会社コロナの想いを描いたラジオドラマ。社員や家族を称えるメッセージ広告を地方紙の一面を使って発信し、会社の想いを世に伝えた企業姿勢や、社員や地域の人々の気持ちを表現したラジオドラマは、秀逸な出来栄えであり、地元企業を応援するラジオ局のマインドが伝わる作品となった。
■優秀賞
FM仙台/~被災地から被災地へ電波にのせて~エフエム石川&Date fm SPECIAL PROGRAM MUSIC is…
能登半島地震の被災地に想いを届けようと、2024年3月に仙台で音楽イベントを開催し、その模様を特別番組としてFM仙台とFM石川で同時オンエアした。この番組のDJ二人が、能登半島地震から1年が経った2025年1月、能登半島を訪れ、被災地のリアルと向き合った。彼らが伝える被災地の姿は、決して重くも堅苦しくもなく、むしろ明るくポジティブに表現されており、東日本大震災での経験があるからこその想いと、音楽とともにメッセージを伝えることの説得力に満ちた番組となった。
■優秀賞
TOKYO FM/クルマの進路相談室
車離れが進む若年層をターゲットに、トヨタ自動車株式会社がスタートさせた取り組み「クルマの進路相談室」と、JFNの10代向け番組「SCHOOL OF LOCK!」をコラボレーションさせた企画。高校生リスナーから、卒業までに叶えたい夢を募集し、卒業ドライブをテーマにした思い出作りをサポートする過程を、スペシャルムービーとして配信し、放送で盛り上げた。自動車業界とラジオ業界、双方にとっての次世代ターゲットにアプローチする企画で、収益も大きなものとなった。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当