
WOWOWとstudio15 縦型ショートドラマ領域で事業検証を目的に共同プロジェクト開始
長編オリジナルドラマのWOWOWとショートドラマのstudio15、両社の強みを活かす
WOWOW(東京都港区、山本均社長」)は、TikTokを中心に縦型ショートドラマ領域で広告代理店事業・プロダクション事業を展開するstudio15(東京都渋谷区、代表取締役・岩佐琢磨)と連携し、縦型ショートドラマの事業検証を目的に共同プロジェクトを開始した。
■事業検証の目的と内容
近年、TikTokなどSNSを起点としたショートドラマがZ世代を中心に広がりを見せ、縦型かつ短尺の映像コンテンツが新たなエンタメの潮流として注目を集めている。
studio15は、SNS累計4億回再生のショートドラマアカウント「ドラマみたいだ」や、ショートドラマアプリ「BUMP」でランキング1位を獲得した実績のある制作チームを擁し、SNS発のコンテンツ設計・運用に強みを持つ。ここにWOWOWがオリジナルドラマ制作で培ったノウハウを融合し、企画立案から制作、アカウント運用、プロモーションまでを一体で担う体制を構築する。
本プロジェクトでは、IP展開、オフラインイベントなども見据えた立体的な展開を視野に入れ、SNS時代の視聴者との新たな接点を創出し、映像ビジネスの可能性を追求していく。
第1弾として、TikTok他のショートドラマアカウントの運用を始動する。テーマは「平成レトロ」。今、Z世代の間で「平成レトロ」と呼ばれるカルチャーが注目を集めている。「平成レトロ」とは、1990~〜2000年代のスタイルや文化を現代的に楽しむトレンド。2023年頃からはY2Kファッションが話題となったが、2025年に入り、その流れがより広範な「平成レトロ」へと広がっている。
これを受けて第1弾の縦型ショートドラマアカウントでは、音楽やファッション、会話表現など平成の要素を現代の視点で再構成。懐かしさと新しさが交差する世界観を演出する。キャストには、TikTokでの総フォロワー数が260万人を超える若手クリエイター陣を起用予定。SNSでの“推しキャラ化”を促しながら、定期的な投稿で継続的なファン接点を生み出していく。
■今後の展望
共同プロジェクトの第2弾として、「話課金ドラマ」の展開を予定している。本モデルは、ユーザーが物語を各話単位で課金して視聴する仕組みで、マンガアプリなどで親しまれる形式を映像コンテンツに応用した新たな配信スタイル。2025年内に複数タイトルの配信を計画しており、ユーザーにとって柔軟で手軽な視聴体験を提供していく。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当