
NHK 戦後80年 関連番組 合同取材会で中山果奈アナウンサーが平和への思いを語る
NHKは7月22日、東京・渋谷の放送センターで「戦後80年 関連番組 合同取材会」を開き、今夏放送する様々な戦争関連番組を紹介した。司会は中山果奈アナウンサー(写真㊤)が務めた。
8月9日 音楽番組「MUSIC GIFT 2025」をNHKホールから生放送
中山アナは、8月9日にNHKホールから生放送する音楽番組「MUSIC GIFT 2025~あなたに贈ろう 希望の歌~」(総合・午後7時30分)の司会を俳優の二階堂ふみ、二宮和也とともに担当する。番組では、AI、いきものがかり、Mrs.GREEN APPLE、元ちとせ、MISIA、宮沢和史ら豪華アーティストが出演し、過去から今、そして未来へ、希望をつなげていく“音楽のギフト”を届ける。
広島県広島市出身の中山アナは「子どもの頃から平和学習を受けてきましたし、前任地が広島局ということで被爆者の方にも取材をさせていただきました。時を経るごとに一人、またお一人と旅立たれていき、この方々の思いをどのように継承していったらいいのか、私自身も答えが出ないまま、どうしたらいいのか、という気持ちでいました」と放送人として葛藤があったことを語り、「被爆者の方に直接、話を聞く以外の方法をメディアとして模索する必要があると考えていて、その方法の一つが歌番組なのでは、ということを今回、司会という機会をいただいた時に感じました」と気づきがあったことを明かした。そして、「放送100年と戦後80年を組み合わせたこの番組を通して、皆さんと戦争の悲惨さと平和の尊さ、大切さを感じることができればいいなと思っています。番組のテーマは“ギフト”です。私たちから贈らせていただくギフトを受け取った人がまた別の人にこのメッセージを伝え、このギフトで繋がっていけばいいなと思っています」と語った。
■戦後80年関連番組を様々な切り口・テーマで放送
総合では、「NHKスペシャル」で「広島グラウンドゼロ 爆心地500m 生存者たちの“原爆”」(8月6日)、「原子雲の下を生き抜いて~長崎・被爆児童の80年~」(8月9日)、「新・ドキュメント太平洋戦争 1945 終戦」(8月15日)、「ドラマ・大阪激流伝」(8月31日)、「戦火の時代に紡ぐ歌 PASS THE MIC」(8月18日)、「シュミレーション~昭和16年夏の敗戦~」(8月16日、17日)など8本のドキュメンタリー、ドラマを放送する。また、今年が放送100年であることから、これまで放送されてきた戦争関連番組を振り返る特別番組「戦争をどう伝えていくか」を8月10日に放送する。そのほか「クロ-ズアップ現代」では、7、8月で4本の戦争関連番組が放送される。
Eテレでは、「ETV特集」で「火垂るの墓と高畑勲と7冊のノート」(8月2日)、「昭和天皇 終戦への道~外相手帳が語る国際情報戦~」(8月16日)、「ヒロシマからの手紙」(8月23日)、「戦没者の妻たち 長い戦後」(8月30日)の4本を放送する。
この記事を書いた記者
- テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当